プレイヤーイベント戦@中央4
「顕現せよ。灼熱の業火。其の権限の赦す限り、全ての理を焼き払え!『
「『海層』」
ドゴォンッッ
「、、、ずいぶんとまあ、雑な挨拶ですね」
乙姫と、墓場に集まった三人とのファーストコンタクトは、フィニックスの攻撃から始まった。
「くくくくく。はーはっはっはっ!!!我が名はフィニックス!!豪炎をまといし不死なる鳥!!!そしておつひめ!そなたを屠り去る者だ!!」
「、、、?フ
ポーズを決めていたフィニックスの顔がどんどんと赤くなっていく。
「あはははっ。フェニックス、相変わらず見知らぬ人に突っ込まれるのは恥ずかしいんだねぇ。自分で入力したのにw」
「う、うるさい!!あんな
「wwwwwwwwwwwww」
〔フィニックス、小学生なんか?ミスが可愛いんだが。それを認めようとしないのもまた可愛いんだが〕
〔小学生が小学生?を可愛いがってる。バラドックス?意味違うか〕
フィニックスをバカにして楽しむトゥメイトォウ。顔を真っ赤にして抗議するフィニックス。爆笑して転げる大w草w原w。そこには、戦場という緊張感は全くといって無かった。
「時間稼ぎはもういいですか?復活を可能とする
〔うっわぁ面倒いな〕
〔だねー。確率とはいえ、何度も何度も回復してくるわけでしょ?私だったらやんなっちゃう〕
〔トゥメイトォウの
〔味方が死ねば死ぬ程強くなる。復活持ちとの相性ピッタリだね。私だったらは御免だなー〕
「時間が惜しいのでさっさと行きます。『氷杭』『
「無駄!我の属性は焔!!其の魔法、全て打ち消して見せよう」
「射出」
「『
その宣言通り、乙姫の氷杭はすべて溶かされ、一本たりともフィニックスには届かない。
「『亡者の手』wwww」
「舞え、首よ。『
もちろんフィニックスだけが動いたわけではない。大w草w原wは束縛系の術を使い、乙姫の動きが止められた一瞬を狙ってトゥメイトォウが乙姫へと重い一撃を食らわせる。
ほぼ初対面とは思えない、完璧な連携だった。
「埒が、あきません。トライデント、『起動』」
だが、ギリギリ拮抗というのは、一人でも欠けてしまえば一瞬で崩れる。
「『
「っつ!?大草原!よけ、、、」
「
「ファwwwww」
一陣の風が、吹き抜けた。
壊れたブリキのようにして、トゥメイトォウとフィニックスが大w草w原wのいた場所を見やれば、上半身が残っていない大w草w原wの死体がポリゴンへと変わっていく最中だった。
「一撃。運がいいですね。もう少しかかるかと思いましたが」
〔神聖属性か!〕
〔だね。、、、ふむふむふむ。となると私もあの三人組は余裕?マヌティノーゼちゃんは神だからね!〕
〔、、、そういやそうだったな。つことはこれ、案外あっさり終わるか?フィニックスは神聖と神聖で相殺。火と水じゃ火が不利。残ったトゥメイトォウのレベルは知らんが、行って200。乙姫の敵じゃない〕
鉄壁と思われた布陣は、案外あっさりと破られたてしまった。
「ふぇ?ふぇぇぇ!?」
「ちょっと?フィニックス!?素が出てるよ!?」
「では。『
乙姫が本日5度目、最後の大規模魔法を放った。
「わっ!」
「ふぇ?ブグブクブクブク、、、」
二人が津波から抜け出す頃には、乙姫の姿は既に消えていた。
〔津波で移動するとかどうなんだ?〕
〔なし、ではないのかなー?確かに、移動速度もあって、海水で中に居れば自分はほぼ無敵。乙姫からしたら最良なのかもねー?〕
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ファストの街の防壁。その上に寝転んだ少女が、双眼鏡を覗きながら足をバタバタさせている。
「Oh Oh Oh!
「うん、それはわかってるんだ。バチェラー、それよりも参加なん
「嫌Deeeeath」
「即答!」
「マイマスター、諦めましょう」
そんな少女を説得しようとする白衣を着たボサボサ髪のメガネ男を、体の節々が球体関節の少女が諌める。
「いやさぁ!?デーサ一人じゃ勝てないじゃん!?デーサ、勝てる自信あるの!?」
「は?無理に決まってるでしょう。マイマスター、とうとうボケましたか?」
「だよねぇぇぇぇ!?」
あ"あ"あ"あ"と叫びながら、男は頭をかきむしる。
「乙姫は、もう来てるかい?」
フッと、唐突に、三人の後ろに黒いコートの男が現れた。
「グレーベンンン。キミからもバチェラーを説得してくれよぉ!」
「ははは。僕よりもバチェラーと仲が良いシュウがダメなら、僕はなおさらなんじゃないかな?」
「だよねぇぇぇぇ!?」
「やほーう。私が来たよ!」
再び頭をかきむしる男、シュウを慰めるかのように、内側から梯子で登ってきた少女が明るく声をかける。
「よっこいしょ、、、大丈夫Deeath。ギルマスはギルマスで役に立ってるのDeeath。非戦闘要員なんだから、ギルマスは無理するなDeeath」
「ちょ!?私をそんな優しい目で見ないで!?」
ポンポンと肩を叩いて慰めるバチェラーも、さっきまで発狂していたシュウも、領主であるグレーベンも、皆優しい目で登ってきた少女、槍ーカを見つめた。
「うがぁぁぁ!!!」
「嗚呼そうだ。アノノ嬢は参加しないみたいでね。どうやら帰ろうとして少し走ったら体力がなくなってしまったみたいなんだ」
「なにやってるのかなぁぁぁぁ!?」
「マイマスター。うるさいです。そして、、、」
デーサの瞳が防壁の外に広がる草原、そこでピチピチと跳ねている人魚に向いた。
「時間切れ、かぁ。あああもう!いいよ。やってやる!イベント終了まで残り5分!耐えきってやる!」
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