第20話 子供達

【体育館】に侵入したソレは、入口付近にいた成人男性の心臓をひと突きする。

男性は膝から落ち、倒れるがその後、影に飲まれるように消えていく。

化け物は止まらない、次々と近くに倒れて逃げれない人を襲う。

手先の鎌のような物で、切り裂かれる女性。悲鳴が聞こえる。


次に腰を抜かした老人が襲われ、頭が落ちると同時に消える頭と体。残るのは大量の血。

【体育館】はいまこの世とは思えない悲惨な現場になっている。

中川なかがわが叫ぶ。

「みんな、上に来い!そいつは動きが鈍ようだ!」

鴨下かもしたも【体育館】から悲鳴が聞こえ、かけつけるが、、、

鴨下かもした君、後ろだ、危ない!」

中川なかがわが伝えるが間に合わず、背中を斬られる。洋服が赤く染まる。

しかし、倒れずに上にのぼる階段へと走る鴨下かもした

「大丈夫か、鴨下かもした君、ひどい血だ。」

「僕は大丈夫です、ですがあの化け物が校舎にも2体侵入したみたいです」

「なんだって今さっきしあん君達が校舎に逃げ込んだんだ、校舎にはまだ他に小さい子供達だっている。」

中川なかがわは【体育館】にいる化け物Aの様子を見ながら下に【体育館】1階に降りる。

一方、鴨下かもしたは【体育館】の2階で倒れこむ。


中川なかがわは化け物Aが背をむいてるうちに校舎に向かう。

校舎2階【職員室】へ入り、防犯用のさすまたを手に取るとえんじ達がいる3階へ。


えんじ達は【3-C】にいた。他に数人子供がいる。

泣き叫ぶ子供をなだめるしあんだが体は小刻みに震えていた。

もえぎはなぜか高ぶってシャドーボクシングを始めている。

「来るならこいや。俺が倒す」

もえぎにぃちゃん、怖くないの?」

「怖いけど、なんか知らないけど体熱くて、今ならだれにでも勝てる気がする」


もえぎがやべぇ。ハイになってるぞ、えんじはそこにいろよな」


えんじ達にでかい影が迫りくる。

【体育館】にいた化け物Aより大きいく色が紫い色の個体で形は一緒だった。

化け物Bはえんじ達のいる教室の硝子窓から顔を出す。


その時、遠くから

「うぉおおおおおおおお」

中川なかがわがさすまたをかまえて、化け物Bに突進する。

化け物Bの腹にさすまたがハマり、そのまま壁に押し付ける。

「いまのうちだ、教室から出ろ!大丈夫か君たち」

化け物がいる壁とは反対方向にある扉から脱出する子供達。


そのまま下に降りる階段へ向かうが、、、


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