第14話 国会議事堂

「ここもダメか、政府は、一体なにをやってるんだ」

暗闇の中、ライトを照らしながら白髪の老人が嘆く。


日本の中枢であるここ国会議事堂。

もぬけの殻になっている、警備員もいなければもちろん議員もいない。


どうやら、政府は隕石(塔)が落下してくる事はあらかじめ知っていたようだ。

お偉いさん達は、自分たちだけ地下のシェルターに避難し日本の政治を投げ捨てた。



隕石(塔)は地球上に落下することは、事前に知っていた。

この落下で、全人口の半分以上が亡くなると予測され

国民に伝えるべきか伝えないべきか議論してる間に時間だけが過ぎ

結果、自分たちだけシェルターに避難する道を選んだのだ。


地下には巨大なシェルターがあり、そこに避難していることは地上にいた人間は気がついていない。



「誰か、いないのか?おーい」

白髪の老人が大声を出すが、誰からも返事はなかった。

国会議事堂を一周して、外から覗いても人の気配はない。



そのまま老人は、国会議事堂をあとにし、暗闇の中への消えていった、、

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る