第13話 区民農園

「ただいま戻りました、食料は見かけたんですが、ダメでした」

鴨下かもした中川なかがわに報告する。


「なるほどねぇ。まだここは避難できるスペースはあったから合流したかったな。でも君たちが行ってる間にいい情報が入ったぞ」

「どんな情報ですか?」

「丘を少し下った所に区民農園ってのがあるみたいだ、そこにもしかしたら手付かずの野菜たちがあるかも知れない今、富士見ふじみさん達が見に行ってる。」


しばらくして、中川なかがわが【体育館】で食事をしていると富士見ふじみ達だ戻ってくる。

「ありました!野菜も無事です!」

富士見ふじみが笑顔で報告しに来た。

これが現役アイドルのスマイルか破壊力抜群、一瞬場に光がさす感じ。

しあんもえぎは遠くからポテトチップをつまみながら、見ていて思った。

(おっさんたちはこれでイチコロだろうな)


「これでしばらくは新鮮野菜には困らないが生産もしていきたい、野菜に詳しい人を避難者から探しておいてくれ」

中川なかがわは最後の一口を入れると、鴨下かもしたに指示を出した。



畑で野菜に詳しい人はすぐに見つかった。

区民農園で野菜を作っていた家族が外庭のテントにいたのだ。

他に農業高校に通ってる生徒が3人。


このあと、畑の管理人として

区営農園を使っていた円谷えんたに家族が選ばれた。

家族構成は父、母、息子と娘。

父の円谷えんたに 剛士たかしは責任かある男で

ほかの避難者が来て、横取りや揉め事が発生しないように

自分が畑で寝泊まりすると、中川なかがわに提案した。

中川なかがわは最初は反対したが円谷えんたにが折れなかった。


これで円谷えんたに家族は丘の下の畑に引っ越すことになった。

農業高校に通う生徒は、城南中学校から畑に行き手伝うみたいだ。

他にも何人か、畑を手伝う避難者も現れ、えんじ達も暇を持て余してたので畑を手伝うことに。

野菜の種などを近くのホームセンターに行けばあった。

畑の広さは、体育館4~5つ分くらいだ。



しかし一体いまは日本はどうなってるんだろうか

いつまでこの闇は続くのか、、、

不安を抱えながら今日も1日終わるのであった。





一方、東京・国会議事堂付近では、、、





















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