第10話 環状八号線

街付近に行くため、集められた13人はバス2台に乗り込んだ。


えんじ達も行こうとしたのだが断られた。

避難所に来て4日経過しており、子供はすることがなく

中庭で走り回ったら、注意されてそれから【3-C】で待機するのに飽きてきたのだ。

教室では、学校近くのコンビニから拝借したトランプと将棋と漫画で各々時間を費やしている。


鴨下かもしたが出かける際、しあんがお土産でゲーム機がほしいって言ってきたが食料確保がメインだからあまり期待しないでほしいとやんわりと断っていたが

たしかにストレス発散にもゲーム機は良いかもしれない。あったら持ち帰ろうと思った鴨下かもしただった。



丘の下までバス2台で下りて、大通りに出る。

これは東京都道311号環状八号線で[環八]の通称で呼ばれる。


「環八に出れたのはいいですが、街までこのままバスで行くには道が塞がりかけてますね~」

神田が、腕を組みながら呟く。


「どうするの?カモシー」

大崎おおさきが質問する。


「この先の陸橋まで行けるのは確認してるのでそこまでいきましょう」


鴨下かもしたが運転するバスが先頭で進む。


しばらく進むとバスは止まり


「皆さん、ここからは歩いて向かいましょう」

「カモシーここからだとまだ歩いて30分以上はかかるよ?」

「仕方がありませんよ。ここまでこれただけラッキーと思いましょうよ」


たしかにラッキーである。


先に誰かが、車で無理やり進んでくれたおかげで

道路の脇には車は溜まっているが、車一台走れる道はあったのだから。


バスから降りた一行はしばらく環八を歩く。

道路には割れ目があったり、道路わきは水たまりができていた。

水道管が破裂して、どうやら水が溢れたみたい、今は水は出ていない。


13人はようやく街に着いた。そこで目にしたのは、、、














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