第8話 でんぱ☆おーしゃん

避難先の城南中学校は、丘の上にある。

そして、えんじ達はこの中学校を知ってる。


しあんもえぎは中学受験で隣街に行ったのだが

もし受験に落ちていれば城南中学校に進むことになっていた。


一度、学校見学で来たことがあったのだ。えんじも付き添いで。

なのである程度、学校の全体図はわかる。


中庭と別に広い校庭があり、広い校庭に行くには歩道橋を使う。

広い校庭を外庭と呼ぼう。


外庭は、サッカーコート1面くらいある。

ちなみに中庭はテニスコート3つくらい。



えんじ達が城南中学校に来て3日が経過。


外庭と中庭はテントが建てられて、自宅に帰宅できなかった人達が寝泊まりしていた。

えんじ達は中庭でテントを借りていた。


相変わらず電波は繋がらず、情報はなにも入ってこない。そして、救援も来てない。



中川なかがわはプールにあった水がそろそろ無くなる事を知った。

最新の浄水器を使い、飲み水にして自宅避難した人にも配っていたので減りが早い。


食べ物の心配もあるが、今は水だ。


中川なかがわは消防士の2人と他に避難者10人募って

丘の下の川へと車5台で行くことにしたのだ。


避難者の中に地下アイドルの富士見ふじみ さきがいた。

アイドルを目指すだけあって、行動力がある。

中川なかがわが人を募った時に真っ先に手を挙げたのだ。


富士見ふじみは美少女で、地下アイドルではなく

芸能界にいてもおかしくないほど、顔立ちは整ってる。


秋葉原で5人組のアイドルグループを組んでいたみたいで

⦅でんぱ☆おーしゃん⦆そのグループのセンターだ。



13人は近くにある川につくと持ってきたポリタンクを川へ運び冷たい水の中で汲み始めた。

これ何回も往復する日々は続いたのであった。









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