三学期編

第38話冬休み呆け

(ふぁ〜あ)


(締りの無い、顔ね)


(すみません)

取りあえず、由衣に謝った。

(由衣は、きつく無いのか?)


(そうね、あんまり)

さすが完璧超人の、腰越由衣冬休みボケ、何それ美味しの、と言う様な顔で見て来た。

(そうですか)


(そうよ)

そんなこんなで、怠い体を引きずる様にして、自宅の最寄り駅に付いた。

電車に乗って、学校の最寄り駅に付いても、やはり眠い。

(ふあーあ)


(そんなに、眠いの)

と由衣には、呆れてしまった。

(おはよざいます)


(ずいぶん、怠そうだな)


(そうだろ)


(腰越さんと、遊びすぎじゃ(笑))


(確かに)


(確かにじゃねえよ)

古賀が無言で、小突いて来た。

(痛てよ)


(何だ、天誅だ)

と言って、更に小突いて来た。

(分かった、許してくれ昼に、ドーナツ奢るから)


(仕方が無い、今日はこのくらいで、勘弁してやる)

古賀はまるで、悪役の様な事を、吐きてて、自分の席に戻って行った。

(早く、席に付け)

担任が入って来て、冬休みの課題などを集めて、簡単なホームルームをして、始業式に向かった。

(であるからして)

眠い凄く眠い、嘘偽り無く眠い。

校長の有り難い話しも、全く頭に入って来ない、あーあそれは何時もの事だ。

寝たか寝てないか、もはや分からないままに、始業式が終わり、クラスに戻る。

その後の、授業もイマイチ頭に入って来ないままに、まぁそれも何時もどうりだが。

そうして気づけば、昼休みになった。


(さぁ、小湊君、奢って貰おうか)


(マジすか、古賀さん覚えてましたか)

少しだけ、とぼけて見る。

(やだな、、小湊さん覚えてますよ(笑))


(分かりましたよ)


(やりい)

古賀の喜び方が、子どもみたいだ。

そんな子ども見たいな、古賀を連れて、廊下に出ると、丁度クラスから出てくる、由衣とあった。

(あら、真二)


(よ、由衣)

ここで古賀が、俺にとって余計な事を言いやがった。

(腰越さん、真二がドーナツ奢ってくれるらしいよ)

(本当に、良いのかしら)


(そりゃ、その)


(さぁ行こうか、小湊君)


(はぁ)

まじで今日ほど、法律と言う物に恨みを持った事はない。

今許されるならば、古賀の事をぐうで殴りたい。

そんな気持ちを、押し殺して、学食に付いて、ドーナツを買った。

(ありがとう、小湊君)

ああ、本当に殴りたい。

(大丈夫だよ、ハハハ)


(ありがとう、真二)

由衣にお礼を言われて、何だか少しだけ報われた、気がした。

しかし、古賀には後で、天誅を加えでやる事にしよう。

いや絶対に天誅をと、心に決めてクラスに戻るのだった。

あ、冬休み呆けは、色々ありすぎて、すっかり覚めていた。















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