第39話恋の予感

俺には不思議に思う事がある、それは数少ない友人である古賀唯斗のことだ。

こいつは、めちゃくちゃ良い奴で勿論モテるなのに、前の彼女と別れてから、彼女を作らない。

やはり、別れてしまって、トラウマになったのだろうか。


(うーん)


(どうした、何か顔に付いてるか?)

考え過ぎて、思わずこちらに来ていた古賀の顔を、まじまじと見てしまっていた。

(嫌、何でもない)


(そうか)


(そうだよ)


(そんな、事よりも)

古賀が話題を、変えてきた。

(どうした)


(今日の放課後、開いてるか)


(大丈夫)


(腰越さんは)


(塾で先に帰ると)


(そうなのか)


(イエース)


(じゃ放課後)


(へーい)

その後は普通に、一日が過ぎて行った、普通すぎるくらい、普通である。

まるでこれから、沢山驚くから、今のうちに休みなよと、言われて居る様だ。

(真二、待たせた)

爽やかな笑顔で、古賀が話しかけて来た。

(待って無いやろ)


(確かに(笑))


(で今日は、何すんのよ?)


(適当に、カラオケでもするか)


(OK〜)

こうして、俺たちは男だけで、カラオケに向かう事になった。

駅前まで約10分、男子2人のむさい、会話をしながら、目的地のカラオケ店に付いた。

(今日は、真二の奢りな)


(まじかよ)


(この前、奢ったろ)


(確かに)

俺たちは、2時間のコースを頼んで、2階の部屋に入った。

(良し、歌おう)


(なあ、真二)


(どうした)


(少し話して、良いか?)


(何だよ、愛の告白か、それなら)


(いや、違う)

俺の渾身のボケは、あっけなくかわされてしまった。

(で、どうした)


(話しと言うか、相談何だが)


(何だよ、もったいぶらずに、早く言え)


(じゃ言うぞ)


(おう)


(実は)


(おう、早く言え)


(実は委員長の事、好き何だよ)


(はーあーあ)

驚いた、驚いたと同時に、こいつが彼女に振られてから、告白を尽く断っていたかが、今分かった。

(何だよ、変かよ)


(いや、少し驚いただよ)


(そうか)


(だから、お前色々な人の、告白断ってたんだな)


(そうだよ)


(そう何だ)


(でお前、どう思う?)


(どうて、お似合いじゃね)


(2人とも、数少ない俺の友達だし)


(そお思うか)


(絶対に、お似合いだよ)


(本当か)

古賀が、嬉しがる子どもの様に聞いて来る。

(嘘付いて、どうする)


(そうか、そうだよな)


(そうだよ、俺も応援するわ)

委員長も古賀も、良い奴だし、成績優秀の優等生だ、似合は無いハズがない。

俺も出来る事なら、古賀を全力で応援したい。

(頑張れよ、古賀君)


(ありがとうよ、モテ男君)


(何だよ)

その後の時間は、男2人でみっちりと、ラブパレットの曲を、歌った






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