第9話夏祭りの服装むずい

コンコン、朝扉に叩く音で目が覚めた。

(何だよ~)


(失礼します〜)

朝から、俺の部屋に入って来たこのいつは、小湊 有俺の7歳離れた姉だ。

(何だよ姉ちゃん、帰って来てたのかよ)

(そうだよ)

姉は、答えてくる。

(もぉ水臭いじゃない)

(何が)

朝起こされた不満の目を、姉は一切気にせず話しを進める。

(由衣ちゃんと、花火行くなら相談してよ)

理由を聞いた上で、全く持って意味が分からない。

(取りあえず 善わ急げだよ)


(着替えた 着替えた)

結局、何にも分からない、ままに着替えて気づけば姉の車に乗せられた。

(姉ちゃん何だよ)

(あんたの浴衣)

(明日だろ良いよ私服で)

(祭りに浴衣はドレスコードだ)

(あ お金は気にしないで、私の奢りだよ)

外堀を埋めらてしまい、 ノーと言う理由も出てこずに、気づけば隣町のショピングモールの駐車場だった。

(弟くん付いたね)


( そうですね〜)


(もう連れないなー)

駐車場から、歩いて10分くらいで浴衣の置いてる店に付いた。

(絶対似合わないぞ)


(そんなもん着てみないと分からないよ)

そんなこんなで、店の中に入った。

勿論だが、店の中はビッシリと浴衣が置いてある。

(いらっしゃいませ)


(何かお探しですか)

30 歳くらいの、女性店員が俺たちに気づき、声をかけて来た。

(すみません、男性の浴衣置いてますか?)

姉の質問に店員が。

(奥の方が、男性の浴衣でございます)

と手で方向を示しながら、教えてくれた。

(ありがとうございます)

俺と姉は軽い会釈をして、教えて貰った、店の奥に行った。

見ると、そこには、いろいろな柄の浴衣が並んでいた。

(どれが良い)

姉に聞かれたが、正直こんなに種類があると、分からない。

(分からん 姉ちゃんどれが良い)

(私はこんな感じのが良いと思う)

と言って姉が差し出した、物はグレーの浴衣だった。

(絶対似合うよー)


(試着させて貰たら)


(分かった)


(すいません)

男性の店員に声を掛けて、試着室で着付けて貰った。

(どうよ)


(似合てるぞ弟君)


(はいはい)


(弟君これで良いかい)


(これで良い)


(じゃーあお願いします)

姉が、そう言うと。

(かしこまりました)

と言って、試着室で脱いだ浴衣を、店員がレジに持って会計を済ました。

(ありがとうございました)


(弟君良かったね)


(姉ちゃん ありがとう)


(良いてことよ)

姉の姿がを見て居ると、そう言ば、昔由衣と花火見に行った。時の付き添ってくれたのも、姉ちゃんだったな、何て懐かしさに浸て家まで帰って来た。
































  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る