そう、iPhoneならね
『エステファニア・ヴィラロボス』を更新いたしました。全5話のうち4話を書き終えて、ゴールはもう目の前。先日の東京マラソンにたとえるなら、東京駅前・行幸通りのフィニッシュゲートが間近に見えてきた感じ。なんかホッとしています。
この作品は時系列バラバラで語り手もバラバラなので、各話で筆が乗っても慣性の法則は効かず、都度充電を要するところがありましたね。
内容的には……なんでしょうね、私は作品を訓蒙に利用するつもりはないし、共感もまったく求めていないし……ただ〈ある出来事〉と〈語られ方〉を思いついて、それを私なりに一生懸命かたちにしていくだけ、でしょうか。なかなかむつかしいんですが、違和感を生ぜしめ、容易には腑に落ちない、どえらい喉越しの悪さといいますか、そういう異物感のようなものを、語のレベル、文のレベル、人物像のレベル、出来事のレベル、全体像のレベルで構造化したいという欲求はあるように思います。なぜと問われますれば、単にそれがおもしろいと思うから、です。
めちゃくちゃわかりやすくいえば、もうね、『恩讐の彼方に』とか『塩狩峠』とか、そういうのはいいんですわ。そういうのはもういい。どんなによいものでも。
それよりも、もっと謎めいていて、不可解で、奇天烈な、それでいて「これはまさにそうだ」と胸に迫るナニカ。知っていたはずのことが新しく把握されたり、未知の感覚が招かれたり、発かれたり、そういうものが楽しい。と、私は思うわけですね。
ただ、おもしろいのはですね、だからといって、予定調和的なもの、飼いならされたものの価値はいささかも目減りしないということです。それはそれ、これはこれ。いろんな料理を食べますよ、と。ハハハ。みんなちがって、みんないい。
そうそう。そう。最近カクヨム内でチラ読みした☆4桁級の作品がすごかったですね。言うなれば「絵のない漫画」。極力、統語構造が露骨化しないように配慮された文体で展開していくわけです。そんなことが可能なのでしょうか?って感じですが、可能なんですねえ。そう、iPhoneならね(言いたかっただけですのでスルーしてください)
思うに、読者とあらかじめ共有している
その
あらゆるコンテンツが可処分時間の奪い合いという意味で競合していることを考えると、想定読者の主要遊興コンテンツとにじみ合う、親和性の高い舞台装置が構築されてひとつのジャンルが形成されていくのは自然なことかもしれませんねえ。おもしろい。
そろそろタイムオーバーなのでアレですが、私はコンテンツ自然淘汰論者っぽいところがあって(在るのには理由が在る、みたいな)、現に需要あるものを排除する理由はないと考えます。むかしは公序良俗に反するうんたらかんたらなノリもないでもなかったのですが、本当に公序良俗に反するのであればさすがに淘汰されるし、放っておけばいいのかな、と。そもそも嫌なら見なければ(ryというアレで、実際私は見てないから、アクチュアルな問題意識にいたってないかも。でも、そもそも出版の未来とか小説の未来とか、そんなんべつにどうでも(ry※彼方の好きな作家に存命の人はひとりもいないのでいつもこの手の話題ではいやらしく強気です(ジョークジョーク)
んで、大切なのは、読者はいろんなものを読むってことかなあ。ライトノベルとかネットならではの極限省略系漫画チックノベルを楽しむ人だって、ときには純文学(笑)的なものを楽しむことはあるでしょう。たまには彼方の奇妙な小説も読んでみてね!
ではではしーゆー!
(たぶん文章ちょっと変だけどゆるしてね)
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