読まれるためにするべきたった一つのこと

 思わせぶりなタイトルですね。いやらしい!


 しかもアンタ疑いようもなく不人気作家やろがい。まったくもって説得力あらへんで、と。はい。わかっていますよ。わかっています。ええ、わかっていますとも(わかってない)


 かつては私も拙作を読んでもらうために盤外戦術四苦八苦だったわけですが、いまはもうなんにもしていません。ので、当然読まれません。完。


 思うに(――アンタいま「完。」て)結局のところですね、読まれるためにするべきたった一つのこと、それは究極のCS向上策たる〈ほぼ毎日更新〉であります。はい知ってたー(YouTubeとかで使われがちなあの「イェーイ!」っていう効果音を脳内で鳴らしてください)


 この〈ほぼ毎日更新〉が基本にして王道でしょうよ畜生め!(総統閣下)


 それなりに読者を抱えている作家さんのほとんどはそうおっしゃっているしそうしていらっしゃいますわね。これはもう戦略以前のホスピタリティであり、構造的に導き出される最適解と思われます。これっきゃないって!(かすれた裏声)おもろいかおもろくないかはそっから先の話にゃん!

※一話あたり文量とか、想定読者のモチベーション論(手軽な気晴らしetc.)とかは詳しく書いてる人いるだろうから割愛


 要するに、ちゃんと書き溜めるべしなんですよね。書き溜めずに「読んで読んで!(続きはいつになるかわからんけど)」ってのはアカンて。それはバッドマナー。ダメです(自傷)


 あと、しゃかりき自転車執筆もよろしくない。クオリティ的に。言わずもがな。


 サッサと公開してワクワクしたいのはわからんでもないし、大量のストックを溜め込んだりあらかじめ完結させておくってのは時間的投資っちゅうか負担がとんでもなく大きいから、「人気出そうならやる気出すわ」的なノリで、ほんの十数話分(2〜3万文字?)で公開しちゃうのもわかる。で! イマイチ跳ねないと途中で放り投げる、と。悲シイ。トテモ悲シイ。ソレヨクナイ。自分も結果的にそうなるかもだから過呼吸になりそうっ……!(じたばた紙袋を探す)


 まあ、埋没費用サンクコストを惜しむかのごとく(愛着もあるし)地道に書きつづける人も少なくないみたいだけれど。嗚呼、痛ましくも尊いお姿。ホロリ。


 私? 私は微妙な心持ちですねえ。愛着はないでもなく、いや、あるっちゃあるんですが、なんかこう、失敗作やらかしなのは完全にわかっていて、でも初期衝動銭ゲバがもたらした変拍子のおかげでちょっとぜんぜん他にはないノリだし、書いててまあまあ楽しいし、まだ呆れつつも読んでくださっている方が2〜3名はいてるみたいだし、と、そんな感じでしょうか。イタタタタ。


 もちろん、〈毎日更新〉しても読まれない系はありますが、そこはアレですよ、読者母数の多いジャンルへ切り込んでくだされ。ここらへんのことは詳しく書いてくださっている人気の作家さんがたくさんいらっしゃる(そればっかやな)


 ……っていうか、今日のこの内容とほとんど同じことをみなさま書いてらっしゃる。でもね、パクったわけじゃないのよ?


 いや、ちょ、おま、パクりと思われたくねえっ……!

 ここでなにか私なりの見解をまくしたてにゃなるまい。


 ――あれですね(立てた人差し指と電球マーク/かわいい効果音「ピコン!」)


 親切な人気作家さんらがサンプル1として「私はこうして人気作家になり申した」と自己分析して、執筆方法や投稿方法を詳密に書いてくださっているわけですが(神ですな)、そこで散見されるのが「でも私は売れ線書けないし書きたくない」とか「読者としての自分が楽しいと思える内容しか書けない」とか、まあそういう独自路線コミットタイプのレスポンス。私は好まないです。ひとりよがりぶっちぎりの私ですが、先生、ひとりよがりはよくないと思います(小学生っぽく)


 ひとりよがりほど簡単なものはない、というのが彼方のファイナルアンサーです。想定読者はひとり! 自分! イージーウエイ! それ個性ちゃうで、と。


 テンプレとかも一周まわっておもろいんちゃいまっかと思いますのよ。模倣的改変に対する読者の同意(需要)がもたらす奇妙なジャンル形成力っちゅうか、舞台装置の流用が(ときに罵られつつも)許容されている感じは今的な〈現象〉だなあって。


 なんかこう、どのラーメンを食べるか的な話でもありますかね。過去日記『日常の彼方』で料理にたとえたことがあるような。ファストフードを例にしましたっけ。


 みんなファストフードで気楽に食べたいわけですが、ずっと同じハンバーガーを食べたいわけでもない。みたいな(そこで「そんなん料理とはいわんぜ!」とかいうて本格的なコースを提供しようとしたら「いや、それいま食べたくないし」ってなるに決まってるでしょ、とかなんとか、そんなようなことを書いたような)


 私だって脳みそ使いたくないときはくだらない漫画とか読んでるわけで、そんでその「くだらない」はまったき褒め言葉ですよ。需要を度外れに満たしてますもん。最高です。そゆことです。あ、もちろん、テンプレがくだらないって言いたいんじゃないですよ。気楽に楽しめる。感動もある。イイじゃないですか。省略の力をプラスに持ってくわけです。ストレスなく、サクサクと美味しいところを食べさせてくれる術式。サンキューです。


 実際、テンプレ系で売れてる人たちめっちゃ努力してると思うんですよね。文体調整にしても大変なはず。小中学生でもわかるように努めて平易化してるだけなのにあれこれ嫌なこと言われたりしてるし。


 ……なんかだんだん「それ以上いけない」な方向へ向かっていってしまっているような気がしてきました。このくらいにしておきましょう。ホントはさらに、テンプレ人気作家は仕事として苦しんで書いていると信じたい気持ちは捨てなされ論をオラオラ展開させたかったけど、ちょっと内容的にいやらしいかなあって(もう言っちゃってるのでは?)


 私が言いたいのは、やっぱり人気のある作品には理由があります、すごい、えらい、といふこと。カクヨムでいうと☆3桁4桁の作品には厳かに跪拝きはいせざるをえませぬ。まぶしいぜっ!(本心です)


 よし、平和に終わった!


 それではまた……(そそくさと去る)


 #消すかも #乱文御免

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