その5-弓木さんside

【8月のとある日】

 重いコピー機を開けるとランジェリーであった。

 女性ものの、黒色の上下セット。下着である。


 夏休み。特に用は無かったけど、とりあえず開けてみた。

 怖いもの見たさで開けてみたけど、今日もあった。

 やっぱり、この下着をより有効活用したいと思った。


「誰のなんだろう…?」

 誰のものかは知らないから、家にこの下着を持って帰ってグヘへ…ということはない。


「そうだ、はいちゃおう」

 折角の下着である。世界に下着が溢れているのは勿体ない。

 何事も、有効活用すべきなんだ。最近下着をどこかに無くしてしまった、丁度良いじゃないか。トイレで履いて、でそのまま更衣室で着替えてテニスに行けばいいんだ。

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