No47『虫女』 舶来おむすび
※講評内で作品の内容に触れております。
致命的なネタバレにはならないように考慮していますが、
一部・ミステリ的なギミックなどの種を割ることがあります。
ご了承ください。
◇◇◇
https://kakuyomu.jp/works/16817330661783605091
怪奇・虫女 登場!
よくよく考えたら「虫取りするガキ」を「虫ガキ」と呼称するのも、治安が悪い言い回しなのですが――まさか「虫取りするガキをニコニコ眺めるお姉さん」が「虫女」と呼ばれる日が来るとは……。
そういうわけで、とうとう子供たちのあいだで伝わる都市伝説となってしまったニコ姉のお話です。
余談ですが、子供同士の会話でVtubuerの名前が出てきたのがそれっぽいな〜と思いました。ずいぶん前に児童向け雑誌のコロコロコミックにも出向しているようで、配信者は今では子供たちの憧れの存在になっていますね。
水色ワンピースの「虫女」と出会った虫ガキは、そこで不思議な「虫」を捕まえることになります。
本作はニコ姉や虫ガキ以上に、虫取りの対象である「虫」の存在感も強い作品です。
意外にも伝奇的な要素が絡む結末は読後感もよく、また「虫女」の不気味さも印象に残りました。
それにしても、虫ガキに虫女とは……字面だけ見たら怪人ですね(笑)。
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