No34『てんとう虫のサンバ』 鈴北るい

※講評内で作品の内容に触れております。

 致命的なネタバレにはならないように考慮していますが、

 一部・ミステリ的なギミックなどの種を割ることがあります。

 ご了承ください。

◇◇◇

https://kakuyomu.jp/works/16817330661720655439



『「虫取りするガキをニコニコしながら眺めるお姉さん」の噂』

『聞いた話だ』

『リンリンリリン リンリンリリンリン リンリンリリン リンリリンフォン』

『てんとう虫のサンバ』


全員(書いたのは)同じ人間。

君らに虫ガキをばらまいた作者だよーん。


はい。そういうわけで、本企画の最多投稿者による最後の作品です。

合計四作品。お疲れさまでした!


これ以前の講評でも触れましたが、本企画では投稿数の制限は設けていませんでした。

とはいえ、同一作者さんによる四作品投稿というのは流石に規格外です。


企画に貢献していただき、ありがとうございます!


それでは講評に移りましょう。


本作の舞台はポスト・アポカリプスです。

全面核戦争によって崩壊した地球で、わずかに生き延びた残存人類が肩を寄せ合って生きる最後の楽園――そこに迫る巨大な「虫」――呪霊複合体。

「虫」に対抗できる人類の切り札、その名は一級霊装INFERNO。

名前を並び替えると――RINFONE。


って、またリンフォン!?


虫ガキ企画に四作品投稿に飽き足らず、リンフォン投稿も二作目とは恐ろしい。

虫ガキはルール無用だろ。やっぱ怖いですね、最多投稿者は。


四作品ともハイテンション・コメディの傾向がありましたが、最終作となる本作ではインフレも極まり――バトル描写も、もはや暴力を超えた兵器となっています。


タイトルにもある「てんとう虫」とは、最後の楽園を守る謎の婦人「レディ・バグ」に由来しますが――その意外な正体は、やはり本作執筆時期に展開していたネット怪談ブームとは無関係ではありません。


ともあれ、最後の人類たちの戦いを見守ることにしましょう。

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