No29『虫取り行ったら女の人がいた、殴った。』 東雲の幻想屋

※講評内で作品の内容に触れております。

 致命的なネタバレにはならないように考慮していますが、

 一部・ミステリ的なギミックなどの種を割ることがあります。

 ご了承ください。

◇◇◇

https://kakuyomu.jp/works/16817330661438786078



ダメですよ、女の人を殴ったりしては!


いや、女性にかぎらず人間は殴るべきではないのですが。


そんな「突っ込み待ち」のタイトルでわかるとおり、スピード感に溢れた胡乱な物語です。

虫ガキがお姉さんを殴らないと誰が決めた?

おかしいと思いませんか。あなた。


そんなわけで本編です。

カブトムシを捕まえようと虫取りにいそしむガキは、虫取りに夢中になるあまり怪異の手中に落ちてしまいます。


ニコニコとお姉さんの顔をして笑う怪異。

追いつめられる虫ガキ。


だから、ぶん殴った。


そう――こういった化け物が出てくる物語って、主人公が右往左往するばかりでストレスがたまることがありますよね。

そんなとき、主人公が殴ってくれると助かります。

スッキリします。


もちろん、殴って解決してしまったらホラーにはならないのですが――ご安心ください。

本作における虫ガキは、ただの虫ガキではないのです。

殴るだけで済ます――それで終わるわけがない。


とりあえずは「夏の子供の体力は無限」ということだけ覚えていきましょう。


いや、マジで無限なんですね……。

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