No22『少年×カブトムシ×お姉さん=世界崩壊!? 』 真狩海斗
※講評内で作品の内容に触れております。
致命的なネタバレにはならないように考慮していますが、
一部・ミステリ的なギミックなどの種を割ることがあります。
ご了承ください。
◇◇◇
https://kakuyomu.jp/works/16817330661390830649
SFと虫ガキの記念すべきファースト・コンタクトです。
これまでの投稿作品にも、部分的にSF要素のアイデアが盛り込まれた作品はありました。
しかしジャンルとして「SF」を掲げた虫ガキは本作が初となります。
その内容もまさにSFマインドに溢れたものとなっていました。
虫取りをする少年が、ある日気づいた「世界の法則」。
それは「虫取りするガキがいると、ニコニコしながら眺めるお姉さんが現れる」ということ。
「なぜ?」
ところが虫ガキの検証は、その原因ではなく、もっぱら「ニコ姉出現現象(仮)」の仕組みの方を解き明かす方向に移っていくのです。
法則ハックはSFの華。
実験と検証、試行錯誤を繰り返すことで、虫ガキは「お姉さん」の意外な利用法を解き明かしていく――それが世界崩壊に繋がる一手になるとも知らずに。
この作品世界に生まれたバグの正体。
それはひょっとしたら、虫ガキを眺めるニコニコお姉さんを求める我々の心が生み出した落とし穴……ぽっかりと空いた、世界の陥穽なのかもしれません。
いくらでも悪用が思い付きそうな挙動ですが、その目的が虫ガキらしい牧歌的なものに限られているのが微笑ましいですね。
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