No14『虫ガキを見守るだけの簡単なお仕事です。』 太刀川るい
※講評内で作品の内容に触れております。
致命的なネタバレにはならないように考慮していますが、
一部・ミステリ的なギミックなどの種を割ることがあります。
ご了承ください。
◇◇◇
https://kakuyomu.jp/works/16817330661398795563
「仕事だから」。
この言葉は、人間の良心を容易にマヒさせる作用を持ちます。
被験者が囚人役と看守役に別れ、看守役に非人道的な命令を下すと、次第にタガが外れていく――そんな有名な心理実験の話を聞いたことがある方もいるかもしれません。
そう、人間は自分の意思では絶対にやらないようなことでも、「仕事だから」と命じられれば疑問を抱かずに、簡単にやってしまう生き物なのです。
たとえば……「虫取りするガキをニコニコ眺めるお姉さん」とか。
え? ニコ姉って仕事だったの!?
そんな異次元のアプローチで書かれた本作における「なぜ?」は、当然ながら「誰が何の目的でそんな仕事を依頼したの?」という謎に発展していきます。
その果てにある衝撃の真実。
トンチキ小説? 違う、SFだ!
ちなみに概要欄で作者さんも触れているとおり、なぜか某中古車販売業の話題が多い時事ネタ小説の一面もあります。
個人的な考察では、これは「仕事だから」の一言で良心をマヒさせてしまった人々が起こした出来事の一例だから……と、考えてるのですがどうしょうか。
考えすぎかもしれません。
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