これで最後

最期だし哀愁に浸ろうと思って教室に行ったら、先客がいた。すぐに聖美だとわかった。


---聖美!


聖美もすぐに杏だとわかり振り返った。


---あんこ。。。あんことは大学は同じだけど、学部が違うし、将来の目標も違う。だから、これから会う機会が減ると思う。でも、これからも応援します!頑張ります!だから、側にいさせて下さい。プライドが高いくせに寂しがり屋な所も何事もそつなくこなしそうで不器用な所とか完璧見えて頼りない所も私は半田杏が好きです。あんこが大好き


想いを伝えると、冷静になり目が見れなかった。恥ずかしく俯いた。声も震えていた。でも、やっと言えた。卒業のムードもあったが、どうしても伝えたかった。そんな時杏は言った。


---聖美の気持ちには応えられない。ゴメンなさい。


聖美は振られることはわかっていた。いたけど、辛く悲しかった。何だか壁も感じたし、嫌われてると思った。


---私、付き合うとかわからなくて男の子でもわからないのに女の子だなんてムリ!

でも、側にいて欲しいのは聖美だけ。

デートとかムリだけど、休みの日に一緒に過ごしたいのは聖美だけ!

好きとかわからないけど、自分より大切なのも聖美だけ。でも、常に聖美を喜ばせられないし、逆に頼っちゃう。聖美が知らない私もいる。だから、、、だから、、、


と、涙ながらに訴えた。杏がここまで感情を爆発させたのは初めてだった。


---普段の杏が好きなの。別に背伸びなんてしなくていいの。


2人は付き合うことはなかったが、お互いに思いあっていた。

数ヶ月後


---あんこー電車間に合わないよー?

---もうちょっと待って聖美

---先行くよ置いてくからねー。

---もう待っててば!

2人は同じアパートの同じ部屋に住んでいた。杏に好きな人が現れるまで…しかし、聖美以上の人が見つからないからこの同居は終わりそうもなかった。

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これが恋っ?! 陶来鍬紘 @sakura0427

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