技法としてのプロット(上)

 プロットを作るかは、その人次第だ。


 一応、プロットについて説明をしよう。

 プロットとは、物語のあらすじを指す。ただし、あらすじといっても、作者本人が理解するためのものだ。けして「○○はどうなるか?」といった、読者への本の紹介ではない。


 また、作者はプロットを作ることによって、作品がどのように展開するか、主要な登場人物は誰かを把握できるようになる。


 つまり、プロットは作品を書くに当たって、とても重要な役割を果たしているのだ。


 プロットを作るタイプと、まったく作らないタイプがいる。


 もし細分化するならば、

①詳細にプロットを作る

②大雑把にプロットを作る

③頭のなかでプロットを作る

④プロットは作らない

※③については、プロットの定義が曖昧なため”詳細”と”大雑把”を合わせて考える。


 以上のタイプがいる。

 どれが良いということではない。


 僕自身は、作品ごとにプロットを作るか決めている。③と④が比較的多い――だが、ミステリー小説を書くときは、①か②に当てはまっている。


 プロットが欠かせないときもあれば、要らないときもある。


 あくまで、技法としてのプロットである。


 僕の知る限りでは、実践的でためになる物語創作本が一冊ある。必ずしも、その本が正しいわけではないが、唯一「全創作家に薦めたい」と思った物語創作本である。

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