第14話 読書抵抗

 ――小説は好きだが、読む気にはなれない。


 カクヨムでは、読み専と呼ばれる「作品を投稿しない読者」がいる。そういった方々にとって、今回は、共感できない内容かもしれない。


 カクヨム作家にとって、読書はどういう存在だろう。小説に限らず、かくいう僕自身は読書が好きだ。


 ――小説が好きだから、自分でも執筆をするようになった。


 そういう人が大多数だ。

 しかしカクヨム内では、他人の作品を読む気になれない、という作家が意外といる。読書に対する抵抗である。


 思うに、そういった作家は読書が嫌いな訳ではない。ただ躊躇ちゅうちょがあるだけだ。作品数を考えれば、どれを読めばよいのかわからないのもうなずける。


 書籍化した作品でない限り、読者は評価が付けづらいのかもしれない。読者によっては、これは凄い、と断言できない小説がある。例えば、純文学がそうかもしれない。


 ――読者に「この小説は凄い」と確信してもらわなければ、最後までは読んでもらえないのだ。


 面白いのか不安な状態では、小説を読み進めたくないのである。


 だから、僕は雰囲気の重要性を主張した。だが、そもそも文章自体がしっかりしていなければ、読者の読む気をなくしてしまいかねない。


 では、きれいな日本語の文章とは何であろうか。

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