「地獄脳」
今回の作品には少々ホラー要素が含まれております。
はあ…はあ…はあ…!!!!
”ダメだよ私…!逃げたら余計…!!あいつが何してくるかわかんないんだよ?!”
”前もやったじゃん!逃げたから私、頭縫ったじゃん!!”
もうわからないんだよ…!!何が起きてるの?!私はなんで走ってるの!!!
”私が身の危険を感じてるからでしょ!体は覚えてるんだってば!あんたが覚えてないだけで!”
でも、この地獄を抜けるには走って走って走るしかないのが私にはわかるの!
”確かに後々そうなるけどさ!!今はタイミングが違うじゃん!!”
うーるさいうるさいうるさいうるさいうるさい!!!!!!!!!!!
私の体が走れって言ってるの!アンタの言うことなんて信じれるわけないでしょ!!
”なんで今信じない話になるの!なんで今なの?!私のほうがあいつのことちゃんと知っててあんたに忠告してんの!!殺されるかもしれないんだよ!!!”
殺される?そんなことするはずがないでしょ彼が。私のほうが彼のことよく知ってるよ!!
”じゃあなんで今逃げてるのよ!知ってたらあいつに従うはずでしょ?走ってるじゃん。”
あー…もうだめだ…力がない…彼が…もう来る…もう…
”だから言ったじゃん。逃げちゃダメって。逃げるから、彼の指示に従わないから殺されるんだよ。私は彼の指示に従ったから今アンタの脳に忠告してあげたんだよ。そのありがたみも知らずにうるさいうるさいって言って…来世あんたがまた私の目の前に現れたらただじゃ置かないからね。”
※この話はフィクションです
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます