第39話三条春香の悟奪回計画結果と、課題

私、三条春香は、本当に疲れました。

(悟君が嫌になった?別問題です)

(むしろ、悟君は誰にもあげない・・・けれどね・・・)


本来は、悟君と、(ムフフのはずの)我が家の防音室での(二人だけ!ここが重要!)練習でした。

(約束通り、悟君は来ました、お洒落な服で・・・さすが王子様なので)


(私も気合いれて、ミニスカです)

(胸は、発展途上なので、パッドで補強しました)

(枚数?言いませんよ、そんなこと)


そこでモーツァルトの41番を練習したんですが・・・悟君、マジに厳しかった。(私は、ほぼ泣きました)


丁寧・・・と言えば、その通り。

私が下手・・・は、ドンピシャリ。


悟君が「春香さんのヴァイオリンを録音したから、聞いて」と言うので、聞きました。


「あ・・・リズムが変・・・ここも・・・」

(マジに恥ずかしい)

(ミニスカで脚を見せつけどころではなくて)


そして、焦って、何度も失敗して・・・疲労困憊です。

(自分が悪いんだけれど)

(上手に弾けるようになって、悟君に褒められたかった)

(実際、悟君の模範演奏は、ミスなく、上手なので)


きっちり2時間練習して、ケーキを食べて。

(チョコレートケーキと、イチジクのタルト)

(分け合って食べた・・・間接キスは失敗、未遂)


世界史のお勉強に移行。(同じ問題を1時間テスト形式で)

お互いに採点して。(もう涙の結果でした)

私が54点、悟君が98点ですから。


ヴァイオリンも下手で、勉強もアウト。

悟君・・・ガッカリしたかも。(努力の有無には、厳しいから)

(あっさり、ニコッと帰っちゃうしね・・・)


今ですか?ベッドでウダウダしています。

(悔しいやら、自分が情けないやらで)


でも・・・あ・・・ちょっと待って!スマホ光ってる。

え?マジ?悟君?胸つぶれる!(それほどない?うるさい!)


「春香さん、また一緒にね!今日はお疲れ様でした」

「ありがとうございました・・・(美少女スタンプと、ハートとキスのスタンプ攻撃)」


「悟君・・・大きなハート包み込みスタンプ?・・・悟君・・・その気にさせるの?」

「いいなあ・・・包まれたい・・・ついでに、ブチュも」

(洋子と愛の前がいいかな、お願いしようかな)


こんなことで、三条春香は、ヴァイオリンの練習はともかくとして、試験勉強を何もしない夜を過ごしてしまった。

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