第35話高校からの帰り道、体育祭中止謀議に

私、愛は、高校からの帰り道、三条春香から「悟が生徒会長三田村涼子をフッた」「しかも音楽部全員の目の前で」を聞いた。


さすがに、腹黒の悟だ、感心した。(褒めてあげる)


三条春香は、胸(たいしたことはないが)が、スッとしたと言った。

「あの時の三田村涼子の涙顔・・・笑えるーーー」

(こいつも腹黒だった)


でも、私も、悟が正解と思うから(生徒会長選挙は面倒の件)

「生徒会長は、そのままでいいよね、それで協力しないのも、面白い」


三条春香も同意した。

「体育祭、マジにウザいよ、あれ、中止にしない?」

「結局、ドヤ顏するのは、陸上部だよ」


悟がここで、聞いて来た。

「そもそも、体育祭って何のためだっけ」


私も三条春香も、よくわからない。


「校内の・・・一体感?」

「違うよ、クラス対抗だし、歴史と伝統?」

「仕切るのは生徒会だよ、威張り放題で」

「何のためって・・・時間と労力無駄かな」

「マジにやりたい人いるのかな」


悟がポツリ。

「つぶすって、どう?」

「それで反発来るかな」


私は即答。

「いないと思うよ、面倒だし」

三条春香は、当然のように賛成。

「みんなに根回しする」


悟は、フフっと笑った。

「生徒会の総会でつぶさない?」


やはり・・・腹黒大魔王は悟だった。

三田村涼子が・・・可哀想?

でも、彼女の高飛車が、またペシャンコになるのが見たいし・・・

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