第14話音楽部の練習は、真面目です。・・・?

放課後の僕(悟)は、音楽部(オーケストラ)で指揮者です。

曲は、モーツァルトの交響曲第41番。

(メランコリックな第40番と雰囲気は違います)

(キリッとした感じ、背筋真っ直ぐな演奏をしたい、そういうテンポとリズム感で指揮棒を振ります)


部員にも、その意図は事前に伝えました。(しっかり賛同を集めてから振ります)


「胸を張って、背筋伸ばして演奏」

「リズムは厳しめに、正確に」

「メロディは、なめらかに、周囲とぶれないように」


・・・が部員たちの声なので、振っていて、すごく楽です。

すごくすっきりしたモーツァルトになっています。

晩年の作ですが、僕たちは、そう演奏したいので。


(残念ながら白鳥先生の指揮は、弾きづらい、重い、テンポも遅い)

(指揮棒の振り方が、不明確なので、出だしがずれる)

(だから、弾いていて落ち込んで、嫌になるので、指揮者に志願しました)

(部員全員の賛成も得ました・・・白鳥先生は・・・あっさりOKでした)



私、白鳥恭子は、実は指揮は苦手だった。

音大では、ピアノ科だった。(指揮はほとんどない、授業で振らされて、緊張して間違えて総スカンだった、それがトラウマ)

だから、若宮悟が、「振りたい(しかも部員の賛同を取り付けて)」と言ってきたのは、「渡りに船」。

それに、若宮悟は、指揮も部員も音楽もまとめるのも、上手い。

今日のモーツァルト第41番も、フレッシュでいい感じ。

ノリがいいなあ、と思うし、指揮棒もシャープに振るから、音の出だしも揃う。


それと・・・悟のお尻って、セクシーな感じ。

(キュッと上になって)(男の子のお尻好き・・・変かな・・・でも、そそる)


・・・おっと・・・フラチなことを考えてはいけない。

第2楽章が・・・メチャいい感じなので。

(気高い感じ、ヨーロッパの宮廷にいるような)


(はぁ・・・何か悟フェチになりそう・・・)

(お尻可愛いし・・・あ・・・また・・・フラチに・・・)

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