第9話ゲーム開始!悟は得意の頭脳戦を仕掛ける。
私(愛)は、悟のテニスの力は、決してクマゴロウより劣っているとは思わない。
(短いゲーム限定なら、の意味)(時間で言えば10分以内)
(今の私でも、かなり負けるから)(相手の動きを読む頭脳戦が得意)
でも、テニスコートを(野次馬気分で)集まって来た人は、そんなことは知らない。
(私と悟がテニスをするのは、近所のテニスコートだけだから)
「クマゴロウが勝って、愛はエジキにされるの?」(悟は、大丈夫と思うよ、救うのが好きだから)(私を救って、私のママから褒められるのも好きみたい)
「マジに美女と野獣」(・・・ありがたいけど・・・今は試合に集中したい)
「おーー始まるかな?」(見ればわかる、うるさい!)
「音楽部のプリンスが、白馬の王子を気取って、野獣に壊される?」
(マジに無神経な輩もいるなあ)
ムッとしていたら、クマゴロウがファーストサービス。
・・・力んで外した。
(いつもの癖、試合でもやる)
(何でも力まかせ、頭脳戦は出来ない人)
・・・で・・・セカンドサービスも外して・・・ダブルフォールトしているし・・・
(同じテニス部として、メチャ恥ずかしい)
(でも・・・クマゴロウの目が変・・・焦っている)
(ついでに悟を見た・・・目が笑っている・・・焦りを笑う?誘ったのかな)
(ちなみに、視線で相手の焦りを誘うのは、悟の得意技・・・私は何度もエジキになった)
サーブ権は、悟に移った。(ワンゲームマッチだから)
(こうなると、悟がますます有利)(いやらしい技を使う)
予想通り、サービスエースになった。
(そんなに速いサーブでなくて、クマゴロウの動きの逆に打っているだけ)
(悟はフェイントで、誤魔化すのが上手い、合気道の猛者だし)
クマゴロウは、ますます焦って、泥沼顔。(もともと、そうかも)(汚らしい顔だ)
そして、悟は、そういう相手につけ込むのも好き。
次もあっさり、サービスエースを決めてしまった。
「先輩!返してくださいよ!」(こういう嘲りも得意)
「もし、ラブゲームで買ったら、罰ゲーム命じますよ」
(・・・命じる?マジに嫌らしい、焦らせて、楽しむ?)
(でも、クマゴロウは、完全に焦っている)
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