第7話私(愛)はクマゴロウから逃れて、悟に張り付いた。

私、中山愛は、クマゴロウから逃れて、悟の右サイドにベタッと張り付いた。

(ちなみに邪魔な三条春香は左サイド)

「ごめん、悟」(少し大きな声で、名前呼び)(お隣さん、幼なじみの特権)(決して恋人とか何とかではないよ)


悟は、さわやか系の笑顔。

(女子に人気があるのは、これが理由)

(私には、あまり見せない、それが喧嘩の原因)


「クマゴロウ征伐したくなっただけ」

「文化部を馬鹿にするやつは好きでない」

「それより、お隣さんだし」(恋人なんてなってあげない!)


三条春香が心配した。

「でもさ、クマゴロウ強いよ、大丈夫?」

(確かにクマゴロウは都大会ベスト8)


だから、こっそり教えた。

「悟は、少しの時間なら、私より強い」


三条春香が「え?」の顏で悟を見た。


悟は、さわやか笑顔を変えない。

「だって、お隣さんで、付き合わされた、最初の頃から」


すると、三条春香が不審な顔で聞いて来た。

「ねえ、悟君と愛ちゃんって、彼氏彼女なの?」


悟が、すぐに否定。(・・・すぐ過ぎる感もある、このアホ悟)

「お隣さんなだけ、愛の母さんは好きだよ」

「愛より美人でスタイルもいいから」

(・・・余計なことを・・・)


だから、暴露してあげた。

「誕生日も生まれた病院も同じ、おまけにお隣さん」

「で・・・お互いのお母さんフェチ」

「悟は、自分のお母さんと、私のお母さんのお乳を飲んだとか」


春香がぷっと吹くと、悟も反撃。

「それは、愛も同じだろ?俺の母さんの、おっぱい飲んで」


三条春香は、大笑いになった。

「それ・・・受ける・・・なんか・・・同じお乳をねえ・・・」

「二人がお互いのお母さんのお乳にむしゃぶりついたの?」

「想像しただけで笑える」


悟は、少々ドヤ顏になった。

「だから、恋人と言うより、双子の兄と、妹」


私は、そこで訂正した。

「でも、産まれた時間は、私が10分先だよ」

「だから、私が姉、悟は弟」


悟は・・・負けてムクレている。(完璧リターンエースだ)

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