魔石と前世と魔法と魔界

第5話 天才

「俺さぁ、元々強ぇんだけど。魔石二つ食ったのよ。」

「調子に乗るなよ」

「もしや煽ってるって分からない？そんな馬鹿なん？君、」

「死ね、最大出力！爆弾（ボム）」

「だからぁ、さっきの見てた～？無駄無駄ぁー、ってか君は同じ技しか使えないんだね、」

「そういう能力なんだよ、」

「応用ぐらい考えたらぁー？例えば爆風で吹っ飛んで避けるとか、爆発で魔法を相殺したりさぁー、もしかして学生より頭悪いの？」

「爆弾連打（インフィニティボム）」

「単純だね、『8聖』がいると知ってここ来てるの？」

「はぁ『8聖』なんて名だけで普通はへなちょこだ、」

「君、すんごいハズレの場所来たね、同情するわｗｗ」

「てめぇ、今度ころぶっくろ…」

「コイツ、最初に防いだ時の水魔法に睡眠薬入れたの気づかなかった？爆風であっちへ吹っ飛んで体に染み込む所まで計算済みだよ。混ぜたのが睡眠薬でよかったね、」

「グー、グー」

「コイツ、普通に死ぬの大前提なのによく寝れるな、あ。そういや俺が眠らせたんだった。よーし、爆弾、爆弾、そうだ。その能力で火龍を調伏すっか、最高～」

　ちなみにガゼルは昔から戦闘に入るとかなり煽ったり馬鹿にする行動をなぜかとってしまう癖がある、読者の皆さん。ここはご了承してください…

　一方空では…

（一応翻訳しておきます）

「オイディプス、お前は海龍としてプライドがないのか？」

「ザルド、名前がダサいクセに生意気な…」

「でもオイディプス、今はその時じゃない。『主人様』が下にいる」

「でも一応まだ倒されてないっしょ。主人ではなくね？」

「そもそも強さに応じて手加減する『契約』だろうが、死にたいならそうしろ。」

　火龍と海龍が口喧嘩をしていた…

「すいません、ちょっと火龍。倒してきていいっすか？」

「まぁ、許可を出そうか。奴を倒したのは君だしね。」

「てことで、渦移動（サーフィン）」（オリジナルの移動技）

「おっと、なんか青いの増えてるぞ、氷龍？水龍？」

「まぁ、どっちにしろする事は同じだからいっか」

「じゃあ、もっと早く。空まで…『雷瞬間移動（ライジングブースト）』」

ガゼルの人生最初の偉業。これを後に『バルナログ』と呼ぶ