第3話 最強の能力&全く能力を使いこなせない子供
「学園長先生、その二つの能力ってどの様な能力なんですか?」
「まず『会得』は人を殺めた時にその人の魔石の能力や『個性』の種類の魔法が使えるようになる能力だ。」
「え、『個性』魔法?それって数万人に一人生まれるると言われる『元素の魔法』とは別の能力ですよね。確か『コラソン』が持っていた」
「そうだ。君らは知らないだろうが『コラソン』は『会得』の魔石を食べていたのだが『円龍騎士団』の『莫大のガルフ』に殺されたのだ。魔石を食べた人間が死ねばその魔石は新しく人間を選ぶ。自分の能力に相応しい人間をな、逆に自分とは釣り合わない人間を強引に選んだり選ばれたりするとその時魔石を食した人間が死ぬとその魔石は消えてしまうのだ。」
「現在魔石の種類は約千種類とされているが…多分それよりも少ないのだろう。何しろ最近は変な金持ちが大金を払って魔石を買っているという。『神殿の開放』があればいいのだが……」
「そうそう、あと『龍神』の能力についても教えないとな。『龍神』の能力はこの世に10体いるとされる『龍』を調伏。つまり倒せば操れる能力だ、これは数ある中で最も強い20種の魔石の中の一つだ。」
「そういえば龍と言えば俺が好きなガイアス・フロントの絵の『火竜の爆炎』と言う彼が傑作と語る程の絵で世界人気ランキング1位に指定され買ったら値段は500億円であの炎の色の使い方が絶妙で何とも言えない…………」
「あの…」
「すまん、変に話しすぎたな。もう教室に戻っていいぞ。親御さんには伝えておくが誰にも話すなよ。『魔石』を食べたもの以外にはな」
「おい、何いついて怒られたんだよ。言ってみろよ」
(教室に戻りました)
「……」
「言えないほど酷いことをやらかしたんだな、くくっお前の泣き顔が想像できるぞ」
「お前さ、俺が何で怒られたってわかるの?あれは単なる相談かもしれないんだよ?それに『泣き顔が想像できる』とか言ってたけど俺はどんな顔だった?どんな感じの部屋で怒られてた?とれぐらい涙を流してた?言ってごらんよ、想像できるんだろ?」
「……」
「自分で考えた事も思い出せない奴が他人を否定するな、じゃあな。」
「アイツ、なんか超ウザくなったんだけど…なんかあったのか?」
これまで口答えなどあまりしてこなかったガゼルがああなった理由が全く分からないビルドであった…
(そういえばアイツの名前言うのこれが初めてじゃね?)
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