第5話

朝起きて、俺の方が少し妹を見ると気まずくなる。


 妹も流石に一瞬気まずそうな顔をしたが、


 「おはよう!!お兄ちゃん!!」


元気に笑顔で挨拶をしてくれた。


 「うん、おはよう」



ーーーーーー


 俺が入ると、クラスメイト達が俺を睨む。


 そして、私が入ると一斉に、男子が話しかけてくる。


 

 「おはよう、秋さん」


「おはよう、えっと」


 「あ、ごめん。私、名前言ってなかったよね。雪風 雪よろしくね」

 特化に知っている。


 「よろしく雪さん」


「ねぇ、今日のお昼は一緒に食べない?」


「いいよ」


「本当に嬉しい!ねぇ、こっちで一緒に話しましょう」


そして、俺から離すように私を連れて行く。


 元カノは一度俺を睨んでみんなのいる方に行った。


 ーーーーーー

 昼休み

 

 「それでね、あのクズは見た目もクソダサくて、付き合ってた時も」


私が付き合った時代のことを言われる。 


 「本当はダサいって思ってんたんだけど、言えなくて。でも本人かっこいいと思ってるから。馬鹿だなと思ってて」


 知らなかった。付き合ってた時に、そんなふうに思われて居たのか



 それからも私への悪口は続いた。


 見た目以外にも話し方、趣味、行動、ほぼ俺のしてたこと全部を否定された。


 

 あぁ、一緒だったのに、幼馴染だったのに、ずっとそんなふうに思われていたのか、


 もはや関係ないじゃん痴漢


 同時に昨日の妹とのことを思い出す。


 ごめんな、本当にお兄ちゃん馬鹿だったよ。


ーーーーー


 次回、痴漢冤罪


ーーーー

 

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