第4話


 「おかえりってなんだ、お兄ちゃんか」


「いや、あっちもほぼ俺だよ」


「あっちはお姉ちゃんだもん」

現在私の方は、少し遠回りをして帰宅中だ。


 ーーーー


 そして、私の方が帰宅する


 「ただいま」


家にいるのにただいまってなんか変な気分


 「おかえりお姉ちゃん!!」


「・・・ただいま」


俺に対しては、雑だったけど差


 

「お姉ちゃん、今日どうだった??」


「計画通りに出来たよ」


「流石お姉ちゃん!!」


「・・・練習した成果だな。」


「お姉ちゃん!!」


「だよ。」

家ではつい、気が抜けてしまう。


 「そうだね!!お姉ちゃん」


ーーーーー


 「お姉ちゃん!!一緒にお風呂入ろう!!」


「いや、入れないよ!!」


「良いじゃんお姉ちゃんと一緒に入るの夢だったんだから!!」


「いや、そのね!」


時間が掛かったけど断れた。


ーーーー


 寝る時は変な気分だ。


 なんとう言うか、説明出来ない。


 とりあえず片方だけ寝ることが可能で、俺のこの意識は両方寝てやっと睡眠に入る。






 

俺は今寝ているが


 「お姉ちゃん」


 私の方が目を覚ました。


 「うわぁ!!どうした」


ビックリして、目を覚ますと妹がいた。


 「お姉ちゃん、今日はどうだった??女の子に話しかけられた?」


「うん、元カノに」


「お姉ちゃんに元カノなんて居ないよ!!」


「そ、そうでした。」


「ねぇ、お姉ちゃん。」


「何??」


「私ね、お兄ちゃんのことが好きなの」


「!!急にどうした!!」


「お姉ちゃん!!」


「急にどうしたの??」


「私、お兄ちゃんのことがずっと好きなのに全然気持ちに気付いてくれないの」


「えぇっと」


それを、私(本人)に言う?


 「だから、お兄ちゃんに彼女が出来た時、とっても寂しかった。なのにお兄ちゃんは、お兄ちゃんは」


「その、ごめん」


「お姉ちゃんは謝らないで!!怒ってるのはお兄ちゃんなの!!」


「す、す、すいません。」


「私、こんなにも、好きなのに、酷いよね。お兄ちゃんは」


 妹は涙を流している。そうだったのか、なのに俺は俺は


 「そうね、酷い、とっても酷いお兄さんだね」


「うん、酷いよ」


 妹に私はお兄ちゃんの愚痴を散々言われた。

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