Case3-32 少女

 バツリッ!という音が響いたかと思うと、なんと辺り一面が真っ暗になってしまったではないか。


「え! いや! いや!」


 突然の出来事に大いに慌てる少女。

 焦りふためく最中で、自分が叩いたからかという考えが追いつくと、

 少女は手探りでパネルの位置を確認し、またもやぶっ叩いた。

 ――これで暗くなったからこれで明るくなる!

 と、安直素直に結論づけた結果ではあったが、やはりそう簡単な事態ではないらしく、パネルは引き続きうんともすんとも言わなかった。


「わあああ!!」


 更に湧き上がる焦りに、思わずシンプルな叫びが出る。

 すぐさまもう一度ぶっ叩く少女……うんともすんとも。

 もう一度……うんとも。

 もう一度…もう一度…もう一「わああああああああ!!!」

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