第28話 拠点ボーナスで左うちわ
拠点ボーナスで左うちわ
〜〜〜マリィ
ギルドマスターマリィ邸
冬の澄んだ空気を吸いながら街の様子を観察している。
私の部屋は見晴らしが良いのが自慢だ、ローナの街の全貌を一望することが出来る大きな窓があるので!
それだけだと寒いので低いテーブルに布団を被せてこたつにしている!
そして流氷で冷やした、ひんやり冷たいリンゴ!
寒い季節に人が働くのを見ながら、暖かくして冷たいもんを喰らう!
最高の贅沢だ!シャリンと!
発火器はピカピカ否定するけど皆が寒くても働くのはここが税金安いからだから!
税金安くした私のおかげだから!
街では、戦艦クマノとその上司のコンピュータ?GHQ氏の協力によって作成されたニクス型魔導鎧の改造品、スーパーニクス型魔導鎧がローナの街の輸送を捗らせるため、広めに作った道を緩やかに警らしている。
スーパーニクスは通常の二倍の体格で、手足の延長にニクスのアーム、レッグがある形だ。
単純にデカいのは迫力があるけど、出力も倍だ!
魔導車も持ち上げるぞ!
武装はアームキャノンの強化版、ラピッドアームキャノンを装備している。
装弾機構が背中に繋がっていて、弾切れまで撃ちっぱなしにできるのだ!
制圧力が高くなったけど、弾丸は共通だ。
変に色々増やさないのは好感がもてる。
大きすぎて運搬に向かないので、街周辺の警ら専用だ!
私の郷愁でカラーリングはパトカーの白黒にしてあって凄く安心できる。
肩につけた赤いパトランプがカッコいいぜ。
皆や運用する衛兵にも好評で治安が良くなったと商人にも人気だ!
特にカラーリングにはクマノとGHQ氏はとても喜んでいて旧文明も似たような機体があったのかもしれない。
スタンロッドという装備をプレゼントしてくれた。
旧文明の兵器が悪い神様を嫌っているのは知られていたけど、その上司が出てきたのは珍しいことで王様から刺激するなと言われてる。
だけど喜ばせるのは良いよね!
なんだか聞き覚えのある名称だけど魔法の戦艦とその上司だし、オマージュ?とかそういうもんだと思う。
GHQ氏の話だと私の封神剣に用があるみたいだけど、大体の仕様を説明したら私の成長を待つ方針にしたんだって。
強いドラゴンを低レベルで封印して、まだ封印に綻びがないのが評価されたみたい。
なんでも観測できるんだな旧文明の兵器!?
何で滅んだのか不思議に思ったのを悟られたのか教えてくれたんだけど神様との戦争には勝ったけど、神に打ち勝った報酬として善意で種族に祝福をかけられたら、相性が悪すぎて使い手の種族が絶滅しちゃったんだって。
何処かで聞いた話だと思ったら、レベルアップだった。
魔力の強い種族だったのね…
ヤケに正直に話をするのは自分達は使われるものだって意識が強い風に作られていて、一応クマノの艦長になった私はGHQからは使う人に定義されるから、らしい。
「私がGHQを使うのか」
変なことを呟いたら改造されたアーリのプレゼント時計からホログラムが飛び出して来る!?
すまんアーリ…ちゃんと時計機能は残ってるから…
□変なことしたら反逆する□
私を真似た姿のコミカルな二頭身GHQでも紅く目を光らせてると物騒で怖い!?
「ネガティブリスト!ネガティブリスト下さい!」
やっちゃだめなこと知らないと何処に地雷があるか解らんぞ!?
私はGHQの連絡員にも任命されてしまったんだ。
□警告はしっかりするから大丈夫だ□
怖いよ!絶対根に持つでしょ!
標的の神はわかっていて神霊アルテミス。
動物の神様だけどエネルギー供給の一つを断つために名前を奪ってメテオブレイカーっていう砲台、今の王城にその名前を名乗らせていて、かなり徹底的に対策してるみたいだ。
倒しても倒しても何年かするとケロッと復活して活動するから私の封神剣には期待してるんだって。
「封神剣でなんとかなるかなぁ?」
□封神剣には名前の通りの効果を望む□
あまり好きなスキルじゃないから信頼しきれない。
でも、頼られちゃったから頑張るよ!
「クマノと約束したもんね!」
□元は私のミッションだ。協力感謝する。□
GHQ氏のアバターが微笑む。
私の姿を真似たので愛着を感じてしまう。
いい顔で笑うじゃないか。
そのミッションが終わったら機能停止するつもりのくせに…
つい苦い顔をしてしまう。
勝っても犠牲があるなんて理不尽だ。
今は行動を抑制していて極小のエラーで大丈夫だけど、全力戦闘をしたら一気にエラーが積み上がってもうダメなんだって。
GHQは暴走したら無計画でも単体で星を砕きかねないらしい。
封神剣を確実に当てるための犠牲だ。
本当にこのスキルは…
私の表情変化を察したGHQが言う。
□気にするな。千年もこの星を見て飽きてきた所だ。私は私が終わらせるさ。□
[確認]アーリの時計_鉄+合金製_時間を刻む_[GHQ直通]
[確認]Sニクス型魔導鎧_鉄+合金製_行動を補助_[ラピッドアームキャノン][スタンロッド]
――あとがき――
ここまで読んでいただきありがとうございます!
このお話でガルト王国編は完結となりまして、これ以降は外伝です。
ネタが切れてきたら、こちらのお話の続きを第二部みたいな感じで書くと思いますが、未開の地へ神を封印するためのレベル上げに繰り出す予定! 『迷宮破壊編』って感じですかね。
このお話と同じ世界観の『強すぎるおねえちゃんと一緒』もよろしくお願いします。
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