第20話 デート


 デズニー、人が多くてビックリするほどだ。色んなキャラクターがいるのがいいし、好きなキャラクターと出会えると嬉しいということだ。俺は最後に見たのは小学生かな?


「あ、ポップコーン!」

「買って買って!」

「師匠!耳つけましょうよ!」

「はいチーズ」

 我慢だ。俺は我慢するんだ。

「ズンバダンスを一緒におどろう!」

 声の高いキャラクターが登場してダンスを踊ると。みんなが踊っている。

「師匠こうですよ」

「こうか?」

「「あははは」」

「笑ってんじゃねえよ」


 はぁ、疲れた。

「お疲れ様!はいジュース」

「お、サンキューな」

 ヒナが、俺の横に座る。

「今度はあれ乗るけど大丈夫?」

「あぁ、大丈夫だ」

 別にのりものは嫌いじゃないからな。


「キャーーー」

「ワーーーー」

「あはは。レクトも声出してよ」

「あははは」

「何受けてんのさ」

 だって声出せって言わされたら笑っちゃうだろ?

 写真を買わされる。しかも三枚もだ。

 別にいいけど。


「次はあれ!」

「えー!あれだよ」

「待ち時間短い方にしましょうよ」

「「それだ!」」


 大人しく待っていると横入りする奴がいた。

「おい!おまえだバカ?並んでんの見えるだろ?」

「は?俺のこと?俺は能力者だぜ?」

「俺もだよ!」

「な、なんだよ。別にこんなん乗りたくねーし」

 と、去っていった。

 パチパチと拍手を受けて恥ずかしかったが良いことをした気分だ。


 ノーマルだろうが能力者だろうが関係ないだろう。みんなが楽しんでるんだから。


 乗り終わり降りていくと、さっきのやつがいた。

「兄貴あのハーレム野郎です」

「キャハハハ、ハーレムしてるからイキがったの?」

「俺らのために場所取りしてくれてたんだよ?どうしてくれんだ?」

 馬鹿っぽい三人組だな。女はブサイクだし。

「並べば?」

「並べば?だって!」

「並びたくねぇから場所とってもらってんだろうが?」

「ふーん、で?」

「金で許してやるよ!」

「あいにくお前たちにやる金なんかねーよ」

 ほんとにうぜぇな。

「武器も持たずに吠えるな」

「武器ならあるぞ?」

 アイテムボックスから刀を少し出す。

「あ、アイテムボックス持ちかよ」

「兄貴?」

「もういい、つぎのに乗りにいくぞ!」

「はい!」

 本当に面倒い。


「師匠かっこよかったですよ!」

「ねー!ハーレムだってさ」

「このこの。いい女ばっかりだってさ」

「それは言ってないだろ?」

「エヘヘ」

「まぁ、可愛いんじゃねーの?」

「「「へっ?」」」

「いやぁ」

「エヘヘ」

「師匠もう一度」

「もういわねぇよ」

 顔から火が出そうだ。


 パレードまで見てホテルに引き上げてようやく解散した。

「もう、疲れたぞ」

 その日はぐっすり眠れた。

 起きると車で駅まで送っていく。

「じゃあ、あっちでまってるからね」

「早く帰ってくるんだぞ?」

「師匠楽しかったです!」

「あぁ。マスターによろしくな!」

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