さぁ、ブレーメン。間違えを恐れずに進もう

未完成だからこその美しさを見た気がした。

しのはなぜ、自信がないのか。
演奏を間違えるのが怖いと思っているからだろう。
間違えないように間違えないようにとする考えが先に来て、ふと一音外す自分に、自信喪失していたのかもしれない。
ジャズには、間違えを恐れずに進もう、という考えがある。
しのはまだ、考え方の視野が狭いのだ。

しのはまだ気づいていないけれども、兎馬とバンドを組んで初演奏したことで、自信を取り戻して生まれ変わるきっかけを掴んでいる。
気づいているのは兎馬だけ。
物語は、実に良いところで終わっているのだ。

再びバンドを組んでは自信を取り戻し、兎馬たちと楽しく演奏することを切に願う。