第39話 ルルナとデート

翌日はルルナと長野の街でデートをしたぅ~!


サクラさんは戦闘の疲れでオフぅ~! 僕らを追ってる冒険者たちにも、僕たちの潜伏先は知られていないみたいだからぅ~!


落尾市という街に入って、僕らはデートしたぅ~!


あんまり知られていない街で、ダンジョンもないし、冒険者の立ち入りを禁止してる街だから、この街だったら安心してデートできると思ったぅ~!


「錬金釜でけっこう儲かっちゃたし。ちょっと贅沢になにか食べちゃおっか? 隆起」


ルルナが僕の手を握って街でうれしそうに僕を誘うぅ~!


うっ、なんか、今日のルルナ、特にいい匂いがするぅ~!


女子高生の匂いってなにか特別な感じがするけど、ルルナの匂いは薄い柑橘系のシャンプーの匂いで、僕はいつでもその匂いを嗅ぎたくなっちゃうぅ~!


「なにか食べたいものがあるぅ~? ルルナ」


「天ぷらが食べたいわ。山の野菜をサクサク使った、川エビの入った天ぷらねっ」


「わっ。美味しそうだぅ~! 野菜の天ぷらってサクサクして夏場にいいよねぅ~」


「そうね。かぼちゃのあわく甘くてちょっと歯ざわりがいい感じとか」


「野菜の棒のヤツが僕は好きぅ~! なんか棒のヤツ美味しいぅ~」


「イカもいいわね。エビも。天ぷら屋さん探してぶらつきながら歩きましょう」


それから、僕は落尾市の街を天ぷら屋さんを探してぶらぶら歩いたぅ~!


そんなに若い流行ってる街じゃなくて、落ち着いた店がまばらにある街で店を探しながら歩いていると、楽しいぅ~!


ルルナは手を繋いでくれていて、ゆっくり僕らは街を歩いてるぅ~!


「隆起ぃ。私のこと好きぃ?」


「幼馴染として好きだぅ~! ルルナをずっと守りたいぅ~!」


「私も幼馴染として隆起が好きっ。いつも守ってくれてありがとうね」


「ラブホテルに泊まってる間はなにやってたの?」


「動画撮影はしてたわ。ラブホテル配信全国小学生いじめっ子名前配信ね」


「へえぅ~! どんな配信ぅ~!」


「藁人形を用意して、いじめっ子のフルネームと住所を全国から募集してから、藁人形に釘をぶっ差して燃やすの。それを123件やったわ」


「楽しそうぅ~!」


「そこからニートの名指しして非難している政治家の悪い情報を全国から募集したの。その情報をラブホテルの壁紙に習字で全部書いて張りつけて言ったのよ」


「かっこいーぅ!」


あっ、今、おじいさんとおばさんが通りかかったぅ~!


「こんにちわ」

「こんにちわぅ~」

「仲良さそうなカップルだね」

「友達同士です」

「あらそうなの。いいわねー」


それから10分くらい話して、天ぷら屋「頑丈竜王」を教えてもらったぅ~!



「頑丈竜王」は混んでなかったぅ~!


なにか地元の常連さんたちだけの秘密のお店みたいぅ~!


「あら? 伊藤隆起くん?」


受付のおねえさんにそう言われて、僕はうなづいたぅ~!


「うちの市に逃げ込んでいたのね。がんばってね。応援してるから」


ありがとうぅ~!


そこから天ぷらが揚がるまでの待ち時間ぅ~!


僕はいつものように筋トレをちくちくやったぅ~!


バーベルッ。バーベルッ。バーベルッ。伊藤ッ。


・・・常に鍛える意識を持つことが大事。筋トレは経験値だ。うおおおおおお


そこから天ぷらを二人で食べたぅ~!


さくさく


さくさく


「おいしぃーーー」


「すごく美味しいぅ~!」


お腹いっぱいになるまで天ぷらを食べたぅ~! 天ぷら最高ぅ~!


そこで1時間くらい休憩して行こうと思ってたけど、困ったことあったぅ~!


思わず、僕は本が出たぅ~!


ポンッ


https://kakuyomu.jp/works/16817330658221198962


慌てて僕は本をポケットに隠したぅ~!



びっくりしたぅ~!


なにか集団で女子高生が入ってきたぅ~!


小さいお店に女子高生がいっぱいに入って来て、外まで女子高生の烈が出来てたぅ~!


その子たちが僕のいた個室に入って来て、ぎゅうぎゅうに押し合いへし合いしたんだぅ~!


ルルナが慌てたぅ~!


「ちょ、ちょっとどういうこと? なんで急に女子高生がっ」


受付のおねえさんが部屋の外から大声で謝って来たぅ~!


「ごめんなさーーーい。伊藤隆起くんが来てるって、妹に連絡したら、学校から押し寄せて来ちゃったのーーーー」


ひぇえええええええ


個室の中で女子高生がぎゅうぎゅう言いながら、僕に迫ってくるよぅ~!


ぎゅうぎゅう♪


「やーーん。伊藤くぅん。会いたかったのぉ」「ちょっと押さないでよぉ」「あっ、わたしサインが欲しくぇええ」「きゃあ。押さないで」「伊藤くん。サインくださいっ」「あなたのことがテレビを観た大好きで」「私のが好きっ」「私と逃げてください」


・・・なんだか、今、すごいことになってるんだけど。


女子高生がピッタリ僕の体にぎゅうぎゅうに張り付いてきてぅ~! なんか、胸とか、ふとももとか、足とか、すごい当たってくるんだけどぅ~!


う、身動き取れないぅ~!


むぎゅって


むぎゅぎゅって


ルルナが怒って、僕の手を掴んで無理矢理に個室から逃げたぅ~!


「こらああああ。どきなさぁああああい」


無理矢理のルルナの動きに女子高生たちが滅茶苦茶になって悲鳴を上げてるぅ~! あっ、今、パンツ見えたぅ~! 制服がめくれて、ブラもぅ~!


「きゃああ」「押さないでええ」「いやったら」「ちょっと隆起くんと私握手してなぁああい」「きゃああ」「ちょっと胸触んないでよ」「あんたでしょ」「いやああああ」


はあはあ・・・


なんとか個室から出たよぅ~!


でも、外でも女子高生が待ち伏せていてぅ~!


「きゃあーーーー♥ 伊藤隆起くんよっ」「隆起くん。こっち観て」「こっち来て隆起くん」「伊藤くーーん」「伊藤きゅん」


僕らは慌てて手をつなぎながら、お店から逃げ出していたぅ~!


落尾市の町は夏場の若葉の街路樹と、2階建てのお店がボツボツあるきれいな町で、その中を女子高生に負い掛けながら走って逃げてたらなんだかすごく楽しかったぅ~!


ルルナの手は軽く汗ばんでいて、すごく手触りのいい手だったぅ~!


・・・このまま二人で逃げたいぅ・・・どこまでも・・・


・・・ルルナが好きだぅ・・・幼馴染として・・・



そこで、僕らはルルナの視聴者さんにこれからの逃亡計画についてライブ相談することにしたんだぅ~!

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