第30話 料理配信回

ルルナと抱き合ったぅ~!


僕が病気から快復から快復したことで、ルルナの感情がキレてぅ~!


すごい勢いで抱き着いて来たんだぅ~!


僕はびっくりしたけど、ルルナが泣きながら、僕を抱きしめるので、そのままルルナの気の済むまで抱かれていることにしたぅ~!


「隆起ぃ・・・・よかった。このまま死んじゃうかと思ったんだからぁ」


「ルルナぅ~。ありがとうぅ~!


「隆起のこと、ほんと、ほんと心配したんだからねっ」


「・・・」


「隆起のこと、ほんと、ほんとに心配したんだからぁっ」


「・・・ありがとうぅ~! ルルナぅ~!」


ルルナの体温はやさしくてぅ~! 女の子らしい匂いが僕には特別に思えたぅ~!


・・・ルルナぅ。大好きだぅ~! このままずっと逃げたいぅ~!


陰陽師の聖宇月散水が優しく透明感のある目でぅ~! 僕らを観ていたぅ~!




そこから、3日経ったぅ~! 相変わらず、西川高校からは出られない状態ぅ~!


今、TVでなぜか乙姫セリカが失踪して騒ぎになっているぅ~!


ただ、乙姫セリカが僕に掛けた懸賞金1億円は消えずぅ~!


だからしつこい冒険者たちは高校の前に張り付いてぅ~! 僕が出て来るところを狙っているぅ~!


「出て来たら殺してやるぜえぇえええ。伊藤ぉおおお」「お前をとっつ構えて、乙姫セリカに1億円もらうんだ。俺はよおおお」「ひへへへっ。スキルもない癖に有名になりやがってぇ。思い知らせてやるぜぇえ」「今度こそ俺のスキルでお前を殺すっ」


西川高校の女の子たちがそれに対して、キレてるぅ~!


冒険者たちに大声で文句を言ってるぅ~!


「あなたたちなんかに伊藤くんは渡さないからっ」「素人に手を出したら逮捕されるんでしょっ。私たちが伊藤くんを絶対守るんだからっ」「伊藤くん。好き。絶対助けてあげるんだからねっ」「私たちの伊藤くんは生徒会長として私が渡しませんっ」


「伊藤くんっ」「守るからねっ」「私たちに任せて」「伊藤くんっ」「伊藤くん」「好きだから」「好きっ」「伊藤くん♥」「伊藤きゅん」


女の子たちに感謝だなぁぅ~!


ただ、こうやっててもお金が尽きちゃうぅ~!


ルルナが僕に言ったぅ~!


「言ったでしょ? 隆起は私が守るって。私が配信やって稼ぐから、それで私たちの逃亡資金を稼ぎましょっ。私のファンを増やして、そこから、スパチャをもらう感じで、私たちの逃亡資金を集めるのっ。大丈夫っ。隆起は私が守るからっ。私は隆起が友達として好きだからねっ。友達としてっ」


・・・ルルナぅ。ありがとう。


そこから、僕とルルナは料理配信をはじめたぅ~!


僕が配信すればお金は集まるかも知れないけど、なにか資金を差し止められそうだからぅ~! ルルナに配信してもらうんだぅ~!


僕はカメラだぅ~!


ルルナがVtuberとしての悪役令嬢のソフィーナになるぅ~!



僕がカメラの構えるとぅ、ソフィーナがおしゃべりを始めるぅ~!


僕らはキッチンで料理を作りながら、ソフィーナがずっとおしゃべりをしているぅ~!


ルルナ(Vtuberソフィーナ)は野菜をサクサク刻むぅ~!


それを僕はカメラで撮るぅ~!


ソフィーナが邪悪にかわいい釣り目で語り掛けるぅ~!


「くすくす。ニート守護魔方陣ぐるぐる~いじめっ子殴りシャドウデスゲイズ♪♪♪の代表取締役CEOのソフィーナがみんなと楽しい会話をするわー♪ みんなコメントしてね。今日はイジメっこを拷問に掛けるならどんな手を使いたいか募集するわ~♪」


> うはは。料理しながらイジメ殺しとは。面白いですぞぉ。ソフィーナ殿。

> ソフィーナ悪役令嬢料理ムーブw

> ごちそうですwwww

> 今、ソフィーナは何を作ってるんだ?

> それはできるまでナイショのようだ

> 麺があるから、たぶん麺類だろうな。うまそうだ


ルルナがとうもろしを茹でる~! それを僕はカメラで撮るぅ~!


「ふふふ。料理は得意なのよ。ほんとは奴隷さん(ファンネーム)たちすべてに食べてもらいたいんだけどね。料理の匂いだけをお届けするわ。よかったら作ってね」


> うん。今、俺ソフィーナちゃんと同時に作ってるとこ。

> 料理配信は楽しいなwwww

> トウモロコシは夏にいいよな?

> ただ、やはり肉は欲しいものだ

> イジメについて俺的発言。イジメをやってるヤツの親を殺す

> 親は関係ないって、親として保護してイジメを擁護してるしな

> 犯罪に加担してるクソ親


ルルナはキャベツをざくざく刻む。それを僕はカメラで撮るぅ~!


「確かにイジメ親は殺すべきね。今の親はイジメられてる子供がいると、イジメられる子どもに失望したとか責めるヤツがいるのよ。虫唾が走るからそういう親を拷問♪♪♪に掛けて目玉をくりぬいて、イジメ殺すべきね。生きる価値がない親よ」


> ヘルズの雨wwww

> 神は泣いたのう。ソフィーナちゃんが魔王になって

> おお。魔王じゃのう。それこそが悪役令嬢だ。よく転生したのう

> 東京勇者と東京魔王。

> ソフィーナちゃんの作るオムライスたべたーーーい。

> ソフィーナちゃんゆるるす

> おっ、野菜は切り終わったみたいだな。とうもろこしとキャベツ。ズッキーニ。

> ニンニクもか。なんの料理だろ?


ルルナは野菜を焼くぅ~!それを僕はカメラで撮るぅ~!


じゅー


「ほら。麺を焼いて、野菜も入れるわ。これでなんの料理かわかったでしょ? そう。地獄煉獄イジメっこ親殺しトウモロコシ焼きそばよ」


> うまそう。うまそう。

> へー。野菜たっぷりで、肉もぎっちりだなwww

> 麺に今、ソースを掛けたろ?

> 焼きそばって、お店で食べるより家庭料理の方がいいよな?

> ぶらじゃー

> 肉とからみあった野菜、トウモロコシがいいアクセントになってる


ルルナは焼きそばを作る。それを僕はカメラで撮るぅ~!


じゅーじゅー


「ソースを絡めるときに下味をつけないでもしっかりできるのが日本の焼きそばのいいところよね? なんていうかこんなに安くておいしい料理ってそうないと思うわ♪♪♪」


> 言える。言える。

> うーーん。うまそうだなぁ。

> たすかる

> ひじょーに助かるwwww

> ソフィーナぁ。ソフトやきーーーそーーーば


> ひゅーひゅーーー

> 見事できあがったなwwww

> 俺も同時に作ってて出来上がった。一緒に食べるぞ

> 焼きそばにはビールだよな?

> 焼きそばとビールはたまんないうまさだ

> 関係ないが昔のアニメにミスター味っコというのがあり、名作だ。

> わし、コモドオオトカゲの息子つかまえたでーーーー


・・・うわあぅ。コメント盛り上がってるなぁぅ~! おもしろいなぅ~!


ルルネは料理作りながらよく普通に話せるねぅ~! すごいやぅ~!


ルルナのファンの人たちすごい喜んでるぅ~!


あぅっ、今ぅ、なにか特別なもの入れなかったぅ~!


ドーーーーン


オーク肉ぅ~っ! うわあ。どかんとして美味しそうだ!


思わずカメラを向けちゃったよぅ~! 焼きそばに入れてるなぁ~!


じゅーーぅー♪ じゃーぅーー♪


> おっ、仕上げにオーク肉を入れるのか?

> じゅーじゅー♪いうてるでー

> ナイスカメラ

> gj

> おお。焼きそばに絡んでるなぁー

> やるやるwカメラーーーーーーっナイスクッキングカメラ♪


ルルナが僕に向かって隠れてウィンクして褒めたたえてくれたぅ~!


ルルナぅ、かわいいなぁぅ~!


あぅっ、同接数が少しだけ増えたぅ。3万超えたぅ~!


そこからルルナは料理を完成させて、テーブルに盛り付けたぅ~!


すごいほくほくと湯気を立てる焼きそばで、夏野菜と、オーク肉が入っていて、とても上等なできの料理に見えたぅ~!


こっそりルルナが言ったぅ~!


(・・・ほんとは料理を隆起に食べて欲しいけど、配信だからごめんね・・・)

(・・・いいよぅ~! 気持ちだけでぅ~!)


それから、料理を前に、ソフィーナが画面ににっこりと向き合うぅ~!


「さっ、美味しく食べちゃうわぅ)


ルルナは料理を食べるぅ~! それを僕はカメラで撮るぅ~!


パクリ


「んむ。いい出来ね。オーク肉は上質な油分が多いから、余計な油つかなくておいしいわ。それじゃあ、みんなに料理のおすそ分けね。あーーーん♥」


> うぉおおお。ソフィーナちゃん、ひとりでごっそさんか。

> いや、あーーんって言って、たまにカメラにも向けてるで

> あーーーん

> あーーーーーん

> あーーーーん♥

> スパチャ(500円)


「下僕さんたちにおすそわけよ。オーク肉をからめた焼きそば。ズッキーニをつけて。はい。野菜もいっぱい食べてね。もう一度あーーーん♥」



> あーーーん

> あーーーーーん

> うまっ。オーク肉うまっ

> ズッキーニもほくほくしてうまいよお。ソフィーナちゃん♥

> スパチャ(500円)

> スパチャ(500円)

> スパチャ(500円)



「じゃあ、もう一度ね。今度はキャベツとオーク肉を焼きそばに絡めて。下僕さんたちにサービスしちゃう♪ あーーーーん♥」


> あーーーーん

> あーーーーーーん

> ひゅーひゅー

> いい配信だな。俺、今、ビール飲みながら、この配信観てる

> わしは焼酎やな。焼酎に焼きそばもあうで

> 俺はコーラ。コーラに焼きそばwww

> スパチャ(500円)

> スパチャ(500円)

> スパチャ(500円)

> スパチャ(500円)

> スパチャ(500円)


ルルナはフリーツカクテルを作る~! それを僕はカメラで撮るぅ~!


「桃とオレンジをミキサーでカクテルするわ。仕上げに氷で仕上げて。みんな。どーぞ」


> おほほ。こりゃ気が利く。

> 良く冷えたミックスジュースやな。

> スパチャ(500円)

> スパチャ(500円)

> スパチャ(500円)

> スパチャ(500円)


撮影は終わったぅ~! ソフィーナになったルルナは楽しそうだったぅ~! 結構僕も楽しかったぅ~!


カメラを止めたときぅ、ルルナが言ったぅ~!


ルルナはソフィーナと違ってぅ、こぼれ堕ちそうなほどの垂れ目ぅ~!


目が潤んでるみたいに見えるかわいい目の子ぅ~!


「隆起。スパチャで10万ほど稼いだからねっ。これでちょっとだけ逃亡資金が貯まったわ」


「ありがとう。ルルナ~! ルルナがいてくれてよかったぅ~! ルルネってステキだぅ~!」


「ッ。ありがとね・・・ふんっ。褒めてもなにも出ないだからねっ」


「はははぅ~!」






あー体を動かしてないと不安になるぅ~! 筋トレちくちくやろぅ~!


バーベルッ! バーベルッ! バーベルッ! 伊藤ッ!


・・・重しの鉛をじょじょにあげていくぅ。強くなれるぅ・・・・うおおおおぅ





クッキング撮影が終わった次の日は、ルルナの訓練回ぅ~!


高校の裏山でぅ、ソフィーナが物干し竿を使うぅ~!


相手はザリガニマンだぅ。


「今日はまた下僕さんたちから物干し竿を使って戦えって言われたから、これで戦うわ」


> ありがとう。僕のリクエストだ。

> 俺は洗濯ばさみを使えってお願いしたのになあ。


「洗濯ばさみじゃ戦えないわ。スライムを挟むことやった動画おもしろくなかったでしょ?」


> いや、あれはおもしろかったで

> 今度、またやってよ。


「わかったわ。はい。今、ザリガニマンを物干し竿で倒してみたわ」


すごいなぅ。ルルナぅ。物干し竿でザリガニマンを叩いたときにすごい音がしたよぅ~!


フルスイングぅ~!


「食らいなさいッ。イジめを擁護するヤツはこのザリガニマンのように死ねっ」


パンッ


けっこう強いよねぅ。ルルナってぅ。


おおおお。ザリガニマン倒しただけで、同接数が4万まで上がった~! すご!




100メートルほど行ったところでぅ、なぜか中山に遭遇。カメラを止めるぅ~!


なぜ、中山がこんなところの裏山にぅ~!


なんかこそこそしてたしぅ~! 怪しいぅ~!


「中山くん。なにやってるのっ~」


ルルナが問いかけると、びくっとして中山は慌てて何かを隠したぅ~!


「ッ・・・おっ、ルルナちゃん。ひ、久しぶり~」


「あれ? 中山くん学校は」


「・・・ちょっと休んで二人に会いに来たんだよ。どうしてるかと思ってさぁ」


「隆起も私も元気よ」


な、なんか怪しいけど、何も言えないぅ~!


「そ、そっかな? ナンチョー♪♪♪のせいでルルナちゃん苦労してるんじゃない? 全部、ナンチョーのせいだろ?」


僕は難聴だけどぅ・・・うぅうぐぅ!!!! 何も言えないよぅ。


中山のヤツぅ~! 僕のせいでルルナが追い詰められたの揶揄いに来たのかぅ~!


「ッ・・・」


そのときだぅ!!!


ルルナが中山の肩を物干し竿でパンと思い切り叩いたぅ~!


「いてぇえええええっ」


中山が悲鳴が上げて飛び上がってぅ、僕もびっくりしてルルナを振り返ったぅ~!


「な、なにするんだよっ。ルルナちゃんっ」


中山が抗議の声を上げるとぅ、ルルナはゆらりと黒いオーラを放ってぅ、物干し竿をポンポン手の平で叩きながらぅ、中山ににじり寄って行くぅ~!


怒ってるぅ。・・・あきらかに怒っているぅ~!


すごくこわいぅ。ルルナが放っているのは悪役令嬢そのもののオーラだったぅ~!


「・・・隆起を今あなたまたナンチョーって言ったでしょ? ・・・死刑ね」


「ええっ」


「アンタは・・・死刑よ。中山ッ。覚悟しなさいっ」


「うわあああああああああああっ」


中山は悲鳴を上げて逃げて行ったぅ~!




中山が去って行った後ぅ、ルルナがぷんすか怒り続けていたぅ~!


僕はカメラテストぅ~!


動画を配信しないで正常にカメラがアニメのソフィーナを映すかのテストぅ~!


カメラの中でソフィーナが釣り目で怒ったぅ~! わおぅ、こわぅ。


「もう! あいつなにしに来たのかしらっ。隆起に対するあの態度っ。あいつ死刑ッ」


「ははぅ。ありがとうぅ。怒ってくれてぅ~! お蔭で気が済んだよぅ。ルルナぅ~!」


カメラの外ではルルナが垂れ目で怒ってるぅ~! わおぅ。かわいいぅ。


「ダメよ。そんな態度じゃ。もっと徹底的に中山を痛めつけるのよっ」


「ははぅ。ルルナってば本気ぅっ?」


「当たり前じゃないっ。友達がバカにされたら、私はソイツを地獄に堕とすわ。いえ、むしろ拷問かしら? 芋虫を食わせてやるわ」


ちょっと頬を染めて僕のためにプリプリ怒ってくれるルルナがかわいいぅ~!


ルルナって普段はやさしくてかわいいのにぅ、本当に僕がバカにされたりすると真っ先に怒って行動してくれるぅ~!


とてもいい友達だぅ~!


「ありがとう~!・・・」


また僕が言うとぅ、照れ臭そうにルルナは頬を赤く染めて言ったぅ~!


「・・・当たり前じゃない。私とあなたは友達なんだから」


カメラの中の釣り目のソフィーナとぅ、カメラの外の垂れ目のルルナが同時に照れ臭そうに頬を掻いたぅ~!


すごく可愛かったぅ~!


なんだか、ルルナと幼馴染でよかったと思ったぅ~!


よしぅっ~! 僕も悪いヤツぶっつぶせるようにがんばるぞぅ~!






それから10分くらい歩くとぅ~! 裏山の端に縁の囲いが見えたぅ~!


学校に戻って来たぅ~!


ルルナは裏山をてくてく歩くぅ~! 裏山を僕はカメラで撮るぅ~!


> 学校の裏山の割りには広いなw100メートル以上あるってすごい

> 山の近くの土地は敷地が安いから学校が建てられやすいしな

> へー。そういや、冒険者ギルドの裏山があるとこにあるな

> 山地は開発に金が掛かるからな。金持ってるギルドと学校がよく買う

> ミニ知識やねえ~!


あれぅ?


けどぅ、おかしいぅ。学校のグラウンドに人だかりができてるぅ~!


「なにがあったの?」


そうルルナが尋ねるとぅ、人だかりの人が言ったぅ~!


「どうも、乙姫セリカがサイン会を開いているらしい。なにか無償らしいぞ」


えっぅ?


なんでこんなところに乙姫セリカがぅ~! ただ、冒険者と違って確かにやって来られるのは学校の入れるのは確かだけど~!


う、まずい予感がしてきたぅ・・・。


本が飛び出してしまったぅ~!


ボン!


僕は慌ててぅ、本をポケットにしまうぅ~!


https://kakuyomu.jp/works/16817330648243006147


僕ってダメなヤツだぅ。緊張すると本をどうしても出してしまうぅ~!




そのときぅ、乙姫セリカがやって来たぅ~!


大量のボディーガードに囲まれながら、ゆっくりと歩いて来たぅ~!


乙姫セリカはフランス人形のような美しい顔とぅ、放漫な美乳をぷるる♪ぷるるん♪ふるわせながらぅ、僕に言ってきたぅ~!


「きゃあーーーーー♪ 久しぶりですっ。伊藤くん。私来ちゃいました。怖い人をいっぱい連れてーー♪ すぐ私に捕まってくださいっ♪私に愛されるためにッ~♥ さあっボディーガードみなさん。こちらには人質がいますッ。いやあーーーー助けてーーーー♪♪♪」(ぷるんっ♪ぷるるん♪)

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