第28話 秒読み

「きゃあ。伊藤くんよおーーーーーー!!!」「こっち観てぇ~~~♥♥♥」「私たちあなたのファンですぅ」「きゃあ♥きゃあ♥」


学校を歩くとちやほやさせるぅ~! なにかぅ、ロゾォグゥーギャゴーストを倒してから西川高校の女子生徒の熱意がすごいことになってるぅ~!


テレビではぅ、僕に対する風当たりが弱まってきていたぅ~!


なにか女性芸能人がぅ、乙姫セリカにキレてぅ、僕を擁護しているぅ~!


「私は売れ掛けの女優だけど、伊藤くんを助けたいの。伊藤くんを。あなたが、お金で縛ってるんでしょおっ。私は、お金があなたみたいにないけど、絶対的に、伊藤くんを逃亡から救いたいと思ってるわ。テレビを観ているみんな、伊藤くんを助けましょう!!!! 30憶借金取り消しの著名運動よお。私が代表者になるわ」


「うおおーーーーーーー!!」「著名に協力をっ」

「30億借金取り消し著名するっ」「30億借金取り消し著名しますっ」

「30億借金取り消し著名っ」「30億借金取り消し著名したわっ」

「伊藤くんの借金取り消し著名っ」「伊藤くんの30億借金取り消し著名よおっ」



色々世の中は僕の知らないところで動いている。


ただ、僕は僕にできることをしようと思った。


僕は僕をかくまってくれている市に感謝のためにアイディアを言った。


「ちょっといいですか? 市長」


「ん? 高校生なの? 僕。どうしたの? かわいい子ね」


「あの、僕、西川市の産業でアイディアがあるんです。聞いてもらますか?」


女で32歳の香水のいい匂いがするきれいなお姉さんの市長は心よく僕のアイディアを聞いてくれた。いい人だ。


僕のアイディアは、筋肉トレーニング器具。


筋肉トレーニング器具は、いろいろいっぱいあるけど、数が多すぎて、家にいっぱい置いておくのが大変。


だからそれをパソコンのアプリをまとめるみたいに一つの器具として作る。


そうすれば、日本全国の人が一家に一台そのトレーニング器具を買って、爆発的に売れる。


「まあ! いいアイディア。それは作ってみようかしらっ。これで府中の新しい産業ができるわ。早速発表するわ。ありがとう。坊や。かわいい子」


市長に感謝された。


それから、翌日に林原めぐる市長(32)が新しい産業アイディアを府中中に向けてネットで発表して、そのときに僕の名前を出したぅ~!


それで僕は西川市で人気者になったぅ~!


新しい産業があるとそれだけで税収がプラスになるから~!


僕は市長に僕の考えた筋肉トレーニング総合機器【むきむき筋都庁ビルDO】をメールで送っておいた。


それは僕が発案して、なろうの読者さんが色々意見をくれた【むきむき筋都庁ビルDO】


「ありがとう。開発が助かるわ。これて一気に新産業化ブランド化ね」


西川市中の色々な会社で大人の人が僕の噂をして、僕を絶賛して褒めまくっていた。


府中の都市銀行USJのOLさんが昼休みに僕を褒めた。


「へえ。高校生が府中の産業のアイディアを考えてくれたらしいね。すごいな」


「すごいわ。私の高校時代には考えられなかった。かっこいい子がいるのね」


「なにか筋トレ器具のアイディアらしいわ。全然考えたこともなかったなぁ。実に高校生らしい発想よ。カッコイイ子ね」


企業家の人も府中経済会合で僕を褒めちぎった。


「なるほど・・・。筋トレはバーベルもあって、ウェストアップもあるけど、確かにトレーニング器具の数があり過ぎる。あれじゃあ、家に置けない。企業家として私は反省させられたよ。実に高校生らしいいい発想だ」


「府中の工場に市長が直接交渉に行ったらしい。新たな産業アイディアとして、3D魔道プリンターを使えば、鉄製品は作りやすいからな。考えてもいなかったよ。すごいね」


街中で色々な大人の人たちが僕の噂をして、僕を褒めまくっていた。


「伊藤くんはすごいなぁ」「伊藤くんって知ってる?」「チビウサ伊藤くん。すごい高校生ね」「伊藤くん。会いたいわ」「伊藤くんどこに住んでいるのかしら?」


「好きよ。伊藤くん。あなたは府中に希望を作ったの」


だけど、そのとき、僕は悪霊の呪いで倒れたんだっ。


そして、悪霊の呪いを説くのに、素敵なお姉さんの陰陽師の人と知り合うことなったんだ。

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