第27話 アイディア

その日、僕は西川高校でヒーローになった。


その日、ザリガニマンがぞろぞろ西川市の地下訓練7塔から湧いてきた。


とりあえず、僕は校舎に行ってみんなに呼びかけた。


「とにかく助けが来るまで教室に籠って、机をバリケードにして立てこもる」


弱いザリガニマンでも数いてやばかった。


教室に他のみんなで立てこもっててもドンドンまずい情報がLIMEで来た。


「冒険部と、体育会系が動いてるが、数は対処できなくてやばいなっ」「まずい。このままだと死ぬかも」「数1000匹以上いるらしいぜ」


ぞろぞろ ぞろぞろ


ザリガニッ。ザリガニッ。ザリガニッ。ザリガニッ!


そのうちルルナがなだめてみんなで教室にいたけど、ドアをガンガンハサミで集団で攻撃して来た。


そうだ。情報を集めてみんなで戦えるようにする。


僕は図書館栄養士の図書館検索で高速で調べた。


【図書館検索】


バリバリ~! バリバリ~! ザリガニマーーーン!


水属性モンスター。体長60センチ。非常に弱いが繁殖力が旺盛かつ、ハサミとしっぽで攻撃してくる。水のビームをたまに飛ばすが、1度きりで2回は使えない。口では呼吸せず、体の表面にあるエラ穴で空気と水で呼吸できる。詳しくはさらに検索▼


ガンガン!ガンガン!ザリガニマンッ!


教室のドアが水ビームと体当たりで壊されそうでヤバイ。僕がザリガニマンの情報を伝えようとしたけど、パニックになった状態のみんな。ムチャクチャに戦おうとしてるぅ~!


やばい!!!


みんな武器を持ってない。校内は決められた場所以外の武器持ち込み禁止だから!


ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ


気づくと僕はムチャクチャ戦っていた。


ものすごい勢いで学園中を飛び回り。


ルルナと二人でみんなを救うために知恵を絞って。


学園のみんなの総力を引き出し。


徹底的に殺されようとしているすべてのみんなを助け。


命がけでメチャクチャ戦っていた。


放送室にルルナと二人で行った。


「ピーー。全校生徒のみんな聞いて欲しいぅ。ザリガニマンは石灰に弱い。 体の一部に人間と違う呼吸する器官があって、そこを石灰でふさがれると死ぬ。消火器でもいい。まずは消火器で追い込んで、誰か学校のグラウンドに使う石灰をグラウンドに集める。それを風魔法で大量に散布する。」


襲われてる情報を校内放送でルルナが集めて、僕が助けに行った。


ルルナは泣いていたぅ~!


「私が情報を集めるからほんとは強い隆起がみんなを助けてねっ。死なないで・・・死なないでねっ。絶対死なないでねっ」


「がああああああああ。くたばれぇえええええええ。ザリガニマーーーンぅうう」


「助けてっ。助けてっ」


「おりゃあああああああああああ。僕が守るぅうううう。キィイーーーーーーク」


「ああ。私たちを助けてっ。助けてっ」


「やってやるううううううう。とりゃあああああああああああああっ」


「俺たちを助けてっ。助けてっ」


グラウンドに敵を集めて、倒したぅ~!


「玉石さんは?」


「きゃああああ。誰か助けてぇえええええ」


「僕が助けに来たぅ~! みんなを守るぅ~!」


おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお


「がああああああっ。寄るなぁあぅ~! みんなを守るぅーーー!!!!」


学園中を廻って気づくとちょっとだけ傷を負ってたぅ・・・肩にちびっとだけ。


僕はすさまじい速度で動き、ものすごい速さでみんなを助けて廻ったぅ~!


「よかったぁああああ。隆起ぃ。隆起が無事で、ほんとによかったぁああああ」


「大丈夫。ルルナを守った」


僕はルルナを抱きしめて落ち着かせたぅ~! ルルナを守れてよかったぅ~!



そこから夕方に生徒会長の天草英子先輩に呼ばれて褒められたぅ~!


天草先輩はさっきまで僕の指示に従って、学園のみんなを守るために一緒に戦ってくれたぅ~!


ありがとう。天草先輩ぅ~!


「ありがとう。あなたのお蔭よ。伊藤隆起くん」


こっちこそ、よく僕の指示に従ってくれたぅ~!


翌日には噂になってぅ~!


学園中に天草生徒会長が広めてくれて、僕は学園だけのヒーローになっていたぅ~!


ルルナのお蔭で僕はヒーローぅ~!


ちいちゃな、ちいちゃな学園だけのヒーローぅ~!


僕が天草先輩に言われて、校内の瓦礫除去活動をみんなに協力してもらったぅ~!


「僕が言っていいぅ~!」


「あなたにお願いしたいの。あなたのファンが大勢いるから」


「わかったぅ~! がんばるぅ~!」


なにか妙に場違いな感じぅ~! 僕に嫉妬してる人もいるし、僕でいいのかって感じぅ~!


ただ、僕が進んででっかい瓦礫除去をやっていると、僕を見かけると、誰もが近寄ってきて、声を掛けてくるぅ~!


女子も男子も関係なく、みんなが僕をちやほやぅ~!

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