第22話 シャワー配信
都市部から都市部に僕らの情報が冒険者たちのネットワークで広まってるぅ~!
冒険者たちはどこの街でも巡回をはじめてるぅ~!
「おい。伊藤をみつけたか?」「二人連れだ」「男と女連れだぜ?」
僕らはその網の目を縫うようにぅ、埼玉の至近市に逃げ込んでるぅ~!
うわぅ。また冒険者だぅ~! 街中うろうろしてるぅ~!
この先も僕らの行くとこにはこいつらが付きまとうのかなぁぅ・・・まずいなぅ~!
伊藤逃亡というのは流行語大賞にノミネートされてたしぅ~! 乙姫セリカはうるさくまだぅ、テレビで僕らの悪口言ってるぅ~!
「伊藤くんを捕まえてっ! 冒険者の人たち。あの人は日本の裏切り者ですっ! 勇者としての役割を放棄して借金を私に押し付けて逃げていますッ! 1億用意しました。見つけたみなさんにあげます! みんな、お願いします。私の愛のためにッ! いえ、これは日本の愛のためですッ! 伊藤くんたちを捕まえるのっ!」
僕らは視聴者からのプライベートメールを受け取ったぅ~!
📧埼玉の半急ホテルに潜伏しろ。あそこは、客のプライベートを完全に守るホテルだから。政治家の隠れ家として使われている。
場所は
https://kakuyomu.jp/works/16817330652705784748
そこからぅ、僕らは埼玉の至近市にある半急ホテルに泊まって休んだぅ~!
ここが犯罪者であるルルナと僕の唯一最後かも知れない隠れ家ぅ~!
「大丈夫ぅ? ルルナぅ。眠くないぅ?」
「ん・・・。ちょっとだけ」
逃亡中は不眠不休だぅ~! いつ人に見つかるかも知れないからぅ、すごく二人とも疲れ果ててるぅ~! 動きの悪くなったルルナに僕は肩を貸していたらぅ、僕の肩にもたれかかるルルナの表情が悪いぅ~!
逃亡生活でルルナが結構疲れていてぅ、一旦眠ってもらわなきゃぅ~!
「悪いけど、隆起。一旦眠るわね。その間にホテルのコンシェルジュから私に合う水着を借りて欲しいの」
「わかったぅ」
水着を借りるぅ~!
僕も疲れてるけどぅ、筋トレちくちくやろぅ~!
腕立てッ! 腕立てッ! 腕立てッ! 伊藤ッ!
・・・人を守るにはどうしても力が必要だぅ。僕はそれを手に入れるぅ。うおおおおぅ
1時間ほど眠ってからぅ、ルルナがシャワー配信をしたぅ~!
逃亡してるときになんだって言われるかも知れないぅ。ただぅ、自分たちは今ぅ、日本中を敵に回してる状態なんだぅ。なにをやったって味方は必要なんだぅ~!
それを明るくやってくれるルルナがかわいいぅ~!
ルルナは僕のためになんだってやってくれるんだぅ~!
「こんばんわ。悪役令嬢のソフィーナよ。今夜は逃亡を助けてくれたお礼にシャワー配信。視聴者のみんなにサービスしちゃうわ。観てくれないとお仕置きよっ♪」
> うおおおお。シャワー配信。
> も、萌えますなw
> うひひ。こんソフィ
> 裸で待っていました。
> こんソフィ。じっくり観ます。
僕はルルナの手伝いのためにぅ、ホテルから借りたカメラを回すぅ~!
ルルナは薄水色の水着でフリルが白のかわいい姿でぅ、シャワールームに現れてぅ、すこし頬が赤かったぅ~!
同接数は1万3千ぅ。ルルナのファンの下僕さんがすべて観てるぅ~!
(・・・あんまり見ないでよ。隆起ぃ・・・)
(・・・そうは言ったってカメラがあるしぅ・・・)
> うひひ。フリル水着ですねぇ
> これは楽しい。
> それで、体を水でぬらす感じで。
> まずは体を泡で洗っていただいて(笑)
ルルナが体を泡で洗い始めたぅ~!
あわわぅ・・・これはカメラを向けてて恥ずかしいよぅ~!
女子高生体形してるルルナがぅ、すごいかわいくてフリル水着で体を洗ってるぅ~!
少し照れながらぅ、気持ちおずおずと体を洗うルルナがかわいいぅ~!
おぅっ! 同接数が上がったぅ~! 10人増えたぅ~!
・・・なんていうかぅ・・・初々しい感じでぅ・・・
> うひひ。ひざのくるぶしがきれいだ。
> ・・・む、むねにあわが
> おおおおおお。これを待っていました。
> 水に濡れた水着で肌のラインががががが
> 泡が泡が泡が
僕の顔が真っ赤にぅ・・・
ルルナの顔も真っ赤にぅ・・・ずごい照れてるぅ~!
ただぅ、照れながらもすごく一生懸命でぅ・・・
なんていうかぅ、ちょっと無理しながらぅ、視聴者に真っ赤になって水着サービスするルルナの様子がいじらしくてぅ・・・
ほんとは水着なんて見られるの恥ずかしいのにぅ・・・真っ赤になってるぅ・・・
あわわわぅ。水で濡れたルルナの体がきれいだよぅ~!
同接数は限界ギリギリぅ~! 1万3千23人ぅ~!
ただぅ、ルルナは照れて真っ赤になりながらぅ、ちょっとヤケクソ気味に泡をスマホで動画を撮ってる僕の方に向かって吹き掛けたぅ~!
「もうっ! エッチっ! 嫌いっ!」
ふーーーー。
あわ・あわ・あわ・あわ・
うわぅ。スマホを構えた僕が泡まみれぅ~! カメラも泡塗れぅ~!
ルルナがうふふと悪戯っぽく笑ったぅ~!
> うほほほ。シャボンの泡が吹き掛けられましたな
> これですこれです
> 女子高生のあられのない水着シャワー回
> ふひひ。役得です
そこからは水着になりながらぅ、水につかりながらおしゃべりぅ。とぅ・・・言ってもぅ、やっぱり逃亡してる僕らを逃がすための話でぅ・・・
「結局ぅ、びっくり錬金釜っていうのが必要なわけねぅ。30億の借金を返すためにはぅ」
> おお。そうだぞ。ソフィーナちゃん。
> やっぱりそこは必要。
> 30億容易に稼げる可能性があるのはそれしか
すると、視聴者の一人が言ってきたぅ~!
> 伊藤とキスさせてくれるなら、アタシが持ってるびっくり錬金釜をくれてやってもいいぜええぇえええっ。あたしはSクラス冒険者だからなぁ。持ってるぜぇええ
ええええええええええぅ。
> ど、どういうことだ?
> 寒月サクラだ。
> 寒月サクラ
> Sクラス冒険者のサクラだ。
> おめ伊藤のファンなのに、友達のソフィーナちゃんもチェックか。
> おい。伊藤。お前体を売れ
> ソフィーナちゃんを逃がすために。
> どうする? アタシは本気だぜ? ちょっとディープにキスさせてくれよ。アタシの火照った体を沈めさせてくれるだけでいいぜぇ
どぅ、どぅ、どぅ、どぅ、どうしよおぅ~!
「ダメよっ。隆起にそんなことはさせられないわっ。絶対それはダメ。私が許さないんだから!」
> でた。ツンデレ。
> でた。ツンデレソフィーナ。
> うはは。これは美味しいですな。
> 幼馴染ムーブですよおお草
> いいじゃねえか。キスくらい。アタシはどうしたって伊藤とキスしたいんだよぉ。伊藤の舌が欲しいんだよお。びっくり錬金釜はアタシ以外じゃみつからないぜぇ。
「それでもダメだったら! 隆起のキスなんて・・・私もしたことないのに・・・。絶対に許せない! 絶対に許せない!」
> わはははは
> おいしい。おいしいですぞ。伊藤どの。
> ソフィーナちゃんの魅力発見
> どうする伊藤? お前の答え次第だぞ。
> どうするんだ。伊藤。アタシはただキスさせてくれるだけでいいっていってるんだぜ? びっくり錬金釜はアタシのSクラス冒険者としての力の源だ。それを譲ろうっていうんだぜぇ?
「ダメよ! 絶対にダメ! 隆起! 耳を傾けないで!」
どぅ、どうしようぅ。僕の一言ですべてが決まるぅ。だとしたらぅ、僕はぅ・・・
僕はメチャクチャパニックになってぅ、思わず言ってしまったぅ~!
「と、友達からはじめましょう! いきなりキスなんて。まずはデートから! 一度デートしてっっっ」
そのときぅ、空気が変わったぅ~!
> おもしれえなぁ。伊藤。いいぜぇ。アタシとのデートって言えば、Sクラスダンジョンでのダンジョンデートだぜぇ? それに行くかい? それならびっくり錬金釜を譲ってやらねえわけでもねえぜえ。
ルルナが言ったぅ~!
「・・・ダンジョンに行くくらいなら、キスよりいいかも。私もいいと思う」
視聴者が言ったぅ。接続数は1万5千人になぜか増えていたぅ~!
> おおおおお。おもしれえ。ダンジョンデート。
> いいですね! いいですね!
> 寒月サクラ。ダンジョンデート。
> そそります。
> わくわくする。ダンジョンデートぉ。
「お願いします!!! ダンジョンデートさせてください!!!」
そのとき僕は勢いよく返事をしていたぅ~!
だが!!!
ガンと扉を思い切りなにかで打つ音が聞こえたぅ~!
「おらぁああ。伊藤ここにいんだろうがああああああ」「出て来いっ。こらああ」「るぁああああぁ。やったんぞおお。こらあッッ」
そのときにぅ、僕とルルナを冒険者たちが襲って来たんだぅ~!
「お客様。裏口から逃げてください!!!」
半急ホテルにいた僕らはルルナは水着姿のままぅ、ホテルから逃げ出すことになったぅ~!
そこで僕らは100人以上の冒険者との市街戦をすることになったぅ~!
普通の高校生である僕が100人の冒険者と戦うぅ。それって絶対不可能じゃっぅ!?
うそおおおおおおおおおおおおっぅ~!?
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