第30話 人形と女神様の添い寝

 アイside

 私は夏輝に強引に影森の部屋に入れられた。


「!?」


 部屋に入るとベッド端に影森が立っていた。


「か、影森君?」


 立っている影森にアイは声を掛ける。


「……?」


 影森は声に気付き目線をアイに合わせる。


「ね、寝たの?」


 恐る恐る影森にアイは聞く。


「……」


 影森は首を横に振る。


「な、なんで寝なかったの!!」


 アイは怒った表情になり影森の目を見る。


「……ね、ねたら、だめ、だから」


 影森は感情のない言葉を出す。


「……」


 アイは怒りが煮え繰り返るぐらいに感情が爆発しそうになる。


(どれだけひどい虐待をしたのよ神童家は)


 アイは怒りをどこにぶつけて良いかわからなくなり、必死に押さえ込もうとする。


(落ち着け、落ち着け)


 アイは深呼吸をして冷静になろうとする。


(怒ってる暇があるなら今することをしないとね)


 アイは影森に目線を向ける。


「……?」


 目線を向けられるのに影森は処理出来ずに立ち尽くす。


「……」


 アイは無表情で影森に近づき始める。


「……?」


 影森はアイが近づいて来たことに無意識に後ろに退く。


「……えい!」

「……!?」

 

 アイは影森の手を引っ張り強引にベッドに横にさせる。


「……はい!」


 アイは影森に布団をかける。


「寝なさい!」


 アイは怒り口調で影森に言う。


「……?」


 影森は寝るということを処理が出来ないでいる。 


「寝て!」


 アイは影森に声を掛ける。


「……?」


 影森は今寝ることに処理が出来ずにいる。


「……ああ」


 怒りの表情をして葛藤する。


(どうすればいい?)


アイは怒りながら必死に考える。


「……?」


 影森はアイがどうして怒ってるか理解出来ずにいる。


「ああ!こうなったら」


 アイは影森の横に一緒に添い寝する。


「……?」


 影森はアイが添い寝して目線を合わせて一緒に寝ていることに処理が出来ずにいる。


「一緒に寝るよ影森君」


 アイは影森の目を覗き込む。


「……?」


 一緒に寝ることに影森は処理が出来ずにいる。


「目を閉じて寝なさい!」


 影森に怒り口調で声を掛ける。


「……?」


 どうして目を閉じるのか処理が出来ずにいる。


(怒りを押さえて、落ち着いて)


 アイは呼吸を整える。


「……」


 影森はアイが怒ったり疲れた様子を見てどう処理するかを考える。


「影森君」


 優しい声でアイは声を掛ける。


「……?」


 影森はアイの優しい声を聞き無意識に身体の緊張が解け始めた。




------------------------------------------------------------------------------------

 どうも作者です。


 もし良かったら新作「感情を失った少年と女神。あなたの時間(人生)をいただきます」も連載していますのでよろしくお願いします。リンク↓です。

https://kakuyomu.jp/works/16817330667321843534






 

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る