第14話 厄災、絶望、破滅へのカウントダウン②(とある会社、家族)
社長side
「……」
突然取引を白紙の連絡が来て理解、処理が出来ずに固まる。
「そういうわけで、これで失礼する」
「ま、」
電話を一方的に切られる。
「社長、◯◯社の社長から電話です」
事務員から声がかかる。
「おう(また、大口の取引先だ)」
社長は電話に出る。
「もしもし」
「悪いが取引はなしで頼む」
「え、な」
電話を切られた後も嵐のように何件も電話来て取引が白紙になる連絡が来た。
「……」
社長は取引なしを一方的に伝えられ、固まってしまい処理が追い付かずにいる。
(このままだと会社が倒産する。どうする、どうする)
社長は顔色を青くする、
「……社長、電話です」
事務員が声を掛ける。
「誰だ」
精神的にぼろぼろで処理が追い付かずにいる。
「もしもし」
恐る恐る疲れた表情を見せ電話に出る。
「ハロハロ、元気」
電話越しから女性の声が聞こえる。
「なんだ、今、それどころじゃ」
ふざけた声が聞こえて社長はイライラする。
「あら、わたくしを先ほど待たせておいて、そんな態度とるなら今度は銀行の融資を止めようかしら」
「は?」
社長は固まる。
「あ、あの、取引が全てなくなったのは」
社長は恐る恐る聞き始める。
「先ほどの電話を待たせてさらに無視をしたから、取引先に圧力をかけたのよ」
「……」
女性の言葉を聞いて恐怖を覚える。
「さて、順序が狂ったけど、お願いを聞いてくれるかしら」
「……は、はい」
社長は恐怖に震えながら女性の言葉を聞き入れる。
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部長side
俺は部屋に入ると社長が顔を青くして椅子に座っていた。
「社長どうしましたか?」
何かあったのか部長は恐る恐る聞く。
「部長、今から緊急の仕事を頼みたい」
冷や汗をかき部長に言う。
「……わかりました(部下に仕事を降ればいいな)」
部長は緊急というのに危機感なく答える。
「なお、今回の仕事は会社が倒産するかがかかっているからな」
ガタガタと震えながら社長は話をする。
「え、どういうことですか?社長」
意味がわからない表情を部長はする。
「今すぐ近くの公園に行って欲しい」
危機せまる表情で部長に言う。
「……公園ですか?」
「そうだ」
「他の人では駄目なんですか?」
「部長を指定しているんだ」
「相手は誰ですか?」
「……取引相手だ」
「はあ」
「失敗が許されない取引だ」
社長は目が血走り呼吸があらくなる。
「……社長、大丈夫ですか?」
部長は様子がおかしいことに違和感を覚える。
「大丈夫ではないから、早く行くんだ!」
怒り口調で部長に言う。
「はあ(いったい何なんだ)」
部長はイライラしながら公園に向かう。
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