第2章 厄災、絶望、破滅への道

第13話 厄災、絶望、破滅へのカウントダウン①(とある会社、家族)

 現在の話しに戻ります。  

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アイside

 夕方、アイは公園のブランコに乗りスマホを眺めている。

 

(そろそろかな)


 ゆっくりとブランコに乗っていると人影が近づいて来る。


(来たかな)


 人影がアイの前に近づいてくる。


(待ちくたびれたな)


 人影は中年の男がアイの近くまで来る。


「どうも、初めましてアイです」


 中年の男に声を掛ける。


「……」


 男は警戒した様子から子供と判断して見下すような空気を出している。


(会社命令でここに来てみれば、子供がいるだけじゃないか)


 男は公園に来てホッとした表情をする。

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???side 遡ること数時間前


 俺は大企業に勤めている部長、社長の右腕的な存在である。


 俺はどんどん人を蹴落として今の地位にいる。


 ゴールデンウィーク前で俺は早く上がりたいので部下に無茶な仕事量を投げた。


 部下は文句を言いたげだったが何か言ったら即社長に報告して左遷なり異動させるなり仕向けるだろう。


 (一段落したし俺だけゴールデンウィーク休みを頂くかな)


「部長、至急、社長が来て欲しいとのこと」


 とある事務員が俺に声を掛ける。


「わかったすぐ行く(何だ丁度帰る時にめんどいな)」


イライラしながら社長室へ向かう。

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社長side 部長の時間から遡ること数時間前


 社長はゴールデンウィーク前なので部長に仕事を投げつけて、午前中に退社予定でいた。


「さっさと帰ってこれから海外旅行の行く準備をしないとな」


 社長はすぐ帰る準備をして出ようとする。


「社長」


 事務員から声がかかる。


「何だ」


 不機嫌そうに答える。


「社長宛に電話です」


 事務員は曇った表情で話をする。


「相手は誰だ?」


 イライラしながら事務員に聞く。


「ええと、名乗りたくないとのことらしい」


 戸惑いながら事務員は答える。


「なんだ悪戯電話なら(社長は外出する)と行って切ってしまえ」


 社長は事務員に指示を出す。


「……社長、それはやめておいた方が」


 事務員は曇った様子を見せて話をする。


「うるさいな、俺様はこれから海外に行かなきゃ行けないんだ」


 怒り口調に社長はなる。


「しかし」


「うるさいな!俺様に逆らうなら貴様を異動させるからな」


 事務員を怒りをぶつける。


「……わかりました」


 事務員は感情を押し込める。


「わかればよろしい」


 社長は満足した笑みを浮かべる。


「さあて、俺様は行かなきゃ行けないところが」


「社長、会長から電話です」


 社長はぴくっと反応する。


(大口の取引先の電話だな。俺様宛に来たということは他の奴には対応出来ない案件か)


 社長は不機嫌そうな表情になり、電話に出る。


「もしもし」


 社長は電話に出る。


「悪いが君の会社との取引はなしだ」


 電話に出た途端に会社が傾く一言を告げられる。





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 どうも作者です。ここから一気にざまあして行く予定ですのでよろしくお願いします。


 7月20日の時点でラブコメか?という疑問が出て現代ドラマにジャンル変更しましたが週間現代ドラマ30位、日間26位になりましたな。


 ガチでビビりましたな。


 ありがとうございます。


 もし良かったら星、フォロー、応援、お願いします。作者のモチベーションが上がります。


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 もし良かったら新作「感情を失った少年と女神。あなたの時間(人生)をいただきます」も連載していますのでよろしくお願いします。リンク↓です。

https://kakuyomu.jp/works/16817330667321843534

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