第9話 冷血、氷雪、凍結の女神

6話目からの続きです。

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蓮side


「………?」


 後ろから女性の声が聞こえて振り向こうと処理するが影森は動けずにいる。


「やあやあ、雪花せつかちゃん、いきなり影森君の首筋を触るのはどうよ」


 蓮は女性に声を掛ける。特徴なのは高身長、髪はロング青色の髪、目は透き通るような赤い綺麗な色をしている。


「……綺麗な首筋していたから衝動的に触りたかったのよ」


 雪花は影森の首を手でなでなでして触れる。


「衝動的に触るのはやめなさい」


「はいはい」


 影森の首から雪花は手を離す。


「で、雪花ちゃんがどうしてバッティングセンターに来たのかな?」


 蓮は雪花の様子を見ながら話をする。


「家に帰ったら誰もいなかったから、探しに来ただけだよ」


 冷たい目で蓮に言葉を返す。


「やあやあ、すまないね。雪花ちゃん」


 笑顔で雪花に言葉を返す。

 

「……早く家に帰るぞ」


 蓮を冷たい目を向け話をする。


「いやあ、雪花ちゃんの視線がぞくぞくしてやっぱり良いね」


 笑顔で蓮は雪花に目を向ける。


「……蓮ぐらいだぞ。わたくしの目を見てそんなこと言うのは」


 蓮の目を無表情で雪花は見返す。


「いやいや自分以外にもいるだろう」


 笑顔で蓮は目線を反らさず話をする。


「……家族以外は誰もいないよ」


 蓮の目を反らし雪花は答える。


「それじゃあ影森君はどうかな?」


 影森に蓮は目線を向ける。


「………?」


影森は名前を呼ばれたのに処理出来ずビクッとなる。


「どうも、初めまして影森君、妹アイ、姉の雪花です」


 笑顔を見せて影森の近くまで雪花は近づいて行き右手を出す。


「………」


無言で影森は頭を下げ右手を出し握手をする。


「よろしくね。影森君」


 影森の色のない目を覗き込み冷たい笑みを浮かべる。


「………よ、よろしく、お願いします」


 影森は目線を反らさず挨拶を返す。


「ああ、よろしく」


 影森の目線を反らし雪花は握手を終え離れる。


「さあてと影森君、戻りますかね」


「………」


 影森は頷き、蓮、雪花も家に戻る。


「さあてと夕食は何にするかね。雪花ちゃん」


 蓮は雪花に話を振る。


「……今日は料理つくるのはめんどくさいから出前にしましょう」


 涼しげな表情を雪花はする。


「お、いいね、いいね」


 蓮は笑顔になる。


「……影森君も出前で良いかな?」


 雪花は影森の目を合わせ話を振る。


「………」


 影森は頷く


「それでは、蓮、寿司で良いかな?」


 蓮に聞き始める。


「自分は良いぞ」


 蓮は即答する。


「影森君も良いかな?」


 影森の目を覗き込み雪花は話を聞く。


「………」

 

 無言で影森は頷く。


「それじゃあ、適当に注文するな」


 電話で雪花は出前を頼み始め、部屋に入って行く。


「さて、影森君そこのソファーで座ったらどうだ?」


 蓮は影森が立っているのが気になり声を掛ける。


「………?」


 影森は首を横に振る


「そうか、疲れたら座っても良いからな」


蓮は疲れてないか影森の目を見る。


「………」


 影森は頷く。


「蓮、ちょっと部屋に来て欲しいんだが」


「はいはい、今行くよ。あ、影森君」


「………」


 影森は無言で反応する。


「影森君、すぐ戻るからテレビ見るなり休んでてくれ」


「………」


 影森は頷く


蓮side


「さてさて、雪花ちゃんどうしたんだい?」


 部屋に入り雪花に話をする。


「……聞きたいことがあるんだけど良いかな?」


 蓮に真剣な目で雪花は見る。


「何かな?」


 真剣な表情で蓮は構え始める。


「……影森君は生きてるよね?」


 冷たく静かな口調で蓮に聞き始める。





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 どうも作者です。


 皆さんのおかげで7月16日で週間ラブコメ220位になることが出来ました。


 本当にありがとうございます。


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もし良かったら新作「感情を失った少年と女神。あなたの時間(人生)をいただきます」も連載していますのでよろしくお願いします。リンク↓です。

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