2:「晴海霧花」

霧ちゃんは私の幼馴染。

最近は同じクラスだけど、ちょっと中学よりも距離は遠くなってる。


それでも勿論、霧ちゃんは大切な友達だし、私にとって憧れでもある。



小学生3年生の時、なよなよした私が友達からはぶられかけた時に、霧ちゃんがそんなことダメだって言ってくれた。


それで、中学校の時には入ってたバスケ部で先輩に目をつけられかけていたのを、嫌味一つ言わずにずっと一緒にいて、先輩の手を跳ね除けてくれたし。


あと、それからそれから、しつこい男子に強めの押しを受けた時に、うじうじして断りきれない私に代わって、迷惑考えたら…そう言ってくれた。


あの時の霧ちゃんはホントにカッコよかったなぁ。




ああ、ほんとに霧ちゃんは大切な幼馴染だ。


周りの目が気になって仕方ない私とは全然違う。

自分のことを、自分は自分だからって、周りを気にせず貫いてる。



男物の地味目な色合いのリュックサックに、青強めの紺色のインナーカラー。

なんだっけ、忘れちゃったけど高いブランドのヘッドフォン。


外見一つ見たって、人からどう見えるかとかじゃなく、自分の好きなものを身につけてる。



それを真似したくて、モデルを始めてみた。

ちょっとでも、霧ちゃんみたいに近付けるかなって思って。


やり始めてみて自信はちょっとは着いたけど、霧ちゃんみたいにはまだまだなれそうにない。




はぁ……私も霧ちゃんみたいに自信をもっと持てるようになりたいなぁ………

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