第26話 君に決めた! モンスターテイムに挑む! トレンドのテイム方式の紹介と実践(捕まえたモンスターに手作りフードを与えてみる)

はいどーも! ダンジョンやす田チャンネルの、ダンジョンマスターやす田です。


ダンジョンの花形はトラップか、ドロップ品か、それともモンスターか。人によって意見はそれぞれですが、ダンジョンの階層と季節によって出没する多彩なモンスターとの遭遇は、ダンジョン探索の魅力の一つ。

今回はそんなモンスターを気軽に手懐けできるアイテムを発見したので、紹介していきます。

それでは、行ってみましょう。


前回の動画で紹介した冒険者向けワークショップでは、他のダンジョンマスターたちの制作したグッズなどが販売されていました。その中で興味があったものを、郵送していただいたものがこちら。

即席飼い馴らし器イージーテイマー」です。魔物使いモンスターテイマーの訓練をしていなくても、これ一つで魔物を捕獲して、仲間フレンドモンスターとして飼育できる、便利な道具です。

同様の機能を持つグッズは、大手の冒険者グッズ製造メーカー各社からも発売されていますが、こちらはダンジョンマスターグループによる個人製造ですね。見た感じは、ラップの芯くらいの太さのある金属製の筒ですね。長さはだいだい、30センチほど。これ自体はさほど重たくありませんが、捕獲したら重たくなるかもしれませんね。


こういったモンスター捕獲機能のあるグッズは様々なデザインや大きさのものがあります。もっと一般的なものはボール状のものでしょうかね。皆さんも一回くらいは、みたことがあるかもしれません。


真理「筒状シリンダータイプの捕獲器って構造が単純だから個人で作れるんだよ。ボール状は無理。すごいお金かかる」

やす田「なるほどー」


それでは早速、使用感を試してみましょう。今回は手始めに、浅い階層にいる比較的弱いモンスターを狙ってみましょう。

低層エリアの代表的なモンスターの一種、スライムを見つけました。グリーンスライムですね。

飼い馴らし器の、口の空いている方をモンスターに向けます。その状態でモンスターに接近していくと、筒の先がある程度、自動でモンスターの位置を追従してくれるのが、手の感覚で分かります。これは初心者には嬉しい機能ですね。

スライムに接近すると、向こうがこちらに気づきました。ぷるぷるしながら威嚇していますね。

十分に接近出来たら、飼い馴らし器をモンスターに向けて投擲します。


やす田「えいっ」シュッ ズボボボボッ スポン


飼い馴らし器の中に、スライムが吸い込まれてしまいました。なんだか掃除機でゼリーを吸ったみたいな音がしましたね。

筒の中にモンスターが入ったら、しばし待ちます。すぐに拾いに行くのは危険です。万が一、モンスターが筒の制御を突破して飛び出してくる可能性があります。

待っている時間は、捕獲するモンスターの強さによって変わります。今回はスライムなので、割とすぐに拾いに行けました。ジャイアントとかドラゴンとか、強い種族のモンスターになるほど待つ時間が長くなります。

今回の飼い馴らし器は、安全に拾いに行ける状態になると、表面の色が変わるようになっています。赤~緑~青と変化したら、大丈夫です。

拾ってみると、明らかに中に物が入っているような、重さを感じます。ただ、振っても中身が揺れるような感じはないですね。


ダンジョンのセーフゾーンに戻ってきました。メンバーの見守る中、スライムを呼び出してみます。


やす田「スライム、出てこい!」スポン

スライム「にゃーん」プルプル

垂飯降「おお、出てきた」

真理「やっぱりスライムは大人しいね。おー、よしよし」ナデナデ

スライム「んにゃーん」プルプル


初テイムのスライムはメンバーにおおむね好評のようですね。

このように、何らかの捕獲用グッズを使用してテイムすることを新式カジュアルテイムといい、道具を使わずモンスターをコミュニケーションをとってテイムすることを古式クラシックテイムといいます。

現在は魔物使いをしている冒険者でも新式と古式、両方使う方が多いですね。特に高位のモンスターになると、新式より古式の方が成功率が高いといいます。


せっかく捕獲したスライムに、餌を与えてみましょう。スライムは基本的に何でも食べることができますが、主に動物性たんぱく質を好んで食べます。

冷蔵庫の奥で、古くて硬くなったモンスターの肉があったので、これを与えてみましょう。

スライムが吸収しやすいように、鍋で煮て柔らかくします。今回はそのまま与えますが、将来的に長期間飼育する際は、栄養状態を考えて様々なものを与える必要があります。

テイムそのものは道具と技術の進歩により容易になりましたが、飼育には継続的な世話や知識が必要です。安易なテイムはダンジョンの環境破壊につながりますから、気を付けましょう。

肉が煮えて柔らかくなったので、火から下し、人肌になるまで冷まします。冷めた肉を適当に解して、完成です。


やす田「さぁお食べ」

スライム「にゃーん」モグモグ


どうやら嫌がらず食べてくれているみたいですね。今後の残飯処理はこのスライムに担ってもらいましょう。


自分で使い心地を実験してみて、この即席飼い馴らし器は少数を真理さんのところで販売することにしました。

うちのダンジョンはそれほど固有のモンスターがいるわけではありませんから、突出したテイム需要はないかもしれませんが、一本あると使いたいときに便利なので、ラインナップに加えました。

ご利用の際は、真理さんの錬金術工房でお求めください。


はい、今回の動画は以上です。最後までご視聴ありがとうございます。

即席テイムの解説、いかがでしたか。テイム関連に関しては、まだやりたいことがるので、これを足掛かりに色々と実験していきたいと思います。続報をお待ちください。


自分たちはG県M市、T市でダンジョンやす田というダンジョンをやっています。G県には、多彩なモンスターや採取ポイントをもつダンジョンがたくさんあるので、もしG県に来た際には色々挑戦してみてください。


この動画がいいねと思いましたら、チャンネル登録、高評価、よろしくおねがいします。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る