第25話 冒険者ワークショップ開催! 他の冒険者やダンジョンマスターから刺激を受けて成長する!(お昼ご飯はダンジョン栗ご飯&ミノタウロス生姜焼き)

はいどーも! ダンジョンやす田チャンネルの、ダンジョンマスターやす田です。


モンスターとの闘いはダンジョンの華、そしてダンジョンの胆です。戦闘を逃げ続けてはダンジョンの深い層へは到底たどり着けないし、装備も更新できないし、特にいいことはありませんね。

今回は、そんなダンジョンでの戦闘を訓練できるイベントが開催されたので、潜入してみました。普段あまり交流のないグループとの接触は新鮮ですね。

それでは、行ってみましょう。


以前お世話になった冒険者向け総合施設『類打たぐいだ』さんで、G県のダンジョンマスター組合主催のワークショップが開催されました。

自分たち「ダンジョンやす田」もブースを確保しました。出張してるのは、自分と、梶くん、そして真理さんです。垂飯降くんと志布さんはお留守番ですね。

会場では、自分たち以外にも複数のダンジョンマスターグループがブースを展開、それぞれのダンジョンの特性や、オリジナルのグッズの紹介などを介して、戦闘のアドバイスを入場する冒険者に行っています。

また、会場のメインステージでは一グループ50分程度の持ち時間で講座を行うコーナーがあり、一度にたくさんの冒険者に向けて話すことができるようになっています。


今回、自分は「ダンジョンでのモンスタードロップと、その活用について」という題で、話させてもらいました。

この動画で毎回、ダンジョンで入手できる素材で料理を作っているので、ダンジョンでの栄養補給について、色々と話せることはありましたが、生で複数の人に向けて話すのは、緊張しましたね。

一応、自分が動画チャンネルを運営していること、その中で、ダンジョンで活用できる知識を解説していることなども、話させていただきました。反応を見るに、自分の動画を見ていらっしゃる冒険者の方も、それなりにいたのは、地味に嬉しいですね。


少し時間が出来たので、他のダンジョンマスターたちが開いているブースを覗いてみましょう。

こちらのブースでは、可動式のを置いて、モンスターの急所を突く戦技について説明していますね。このかかしは市販品ではないですね。自分のダンジョンで作っているのかな。

別のブースではテイム、魔物の手懐け方と、管理方法などについて、グッズを交えて紹介していました。これは勉強になりますね。

実は、「ダンジョンやす田」でもテイムした味方フレンドモンスターを利用したサービスを新たにやれないか、検討しているところで、こういう形で他所のダンジョンのやり方を知ることは、刺激になりますね。


昼食休憩が始まったので、一旦自分のブースに戻りましょう。


梶「うちのところも昼食にしましょうよ」

真理「今日は私も作ってきたからね!」

梶「不安だ」

真理「なにをう」


真理さんが広げたタッパーの中は、前回お渡ししたダンジョン栗を使った栗ご飯オニギリですね。

いただきましょう。……うん、栗の甘みとほのかな塩味があって、これはイけますね。


それでは自分が持ってきたタッパーも広げましょう。今回は、これまた以前梶くんと討伐したミノタウロスの肉で作ったカツレツ、それに生姜焼きです。

普通の牛肉だとちょっとしつこくなりそうなメニューでも、ミノタウロスの場合、部位を変えるとさっぱりとした肉質で、食べやすくなります。お弁当みたいに冷えても硬くなりにくいです。


真理「何気にがっつり肉だね」

やす田「野菜を入れる隙間が無くなっちゃった」

梶「まぁたまにはいいじゃないですか」

真理「梶くんはいつも肉とお酒ばかりじゃない」


ドワーフですからね。梶くんはあまりお野菜が好きじゃない系のドワーフですね。


梶「失礼だな。蕪とか大根とかなら食べますよ。あと、ニンジン」

真理「根菜ばかりだ……」

梶「土の味がいいんじゃないですか」

真理「生じゃん」


口の中がしょっぱくなってきたので、志布さんから貰ったお茶を淹れましょう。

今回は、あらかじめお湯出ししておいたお茶を、冷やして持ってきました。冷やすとまた風味が変わりますね。


いい具合にお腹が膨れたところで、午後からの部が始まります。

午後からはより実践的なワークショップが行われるようになります。各ブースから一名代表を出し、模擬戦を行うことができるようになっています。

自分たちのメンバーからは、梶くんが代表として出てくれることになりました。


真理「梶くんがんばれー」

梶「このハルバードの錆にしてあげましょう!」

やす田「いやいや、模擬戦だから」


この模擬戦は、あくまで冒険者の技量向上を目的としているので、戦闘の勝敗は求められていませんからね。

梶くんはハルバードをもらって以来、ハルバードの戦技コンバットトリックを習得したみたいなので、複数人相手でも上手に捌いていますね。

結局、梶くんはマンツーマンでは3分で一本勝ち、一対三では5分で判定勝ち、一対五では8分粘って判定負けでした。


こういう対人戦が、モンスターとの戦いで有効なのか、という議論もありますが、武器や道具に精通して、習熟するためには、やっぱり対人訓練が必要です。武器を扱えるようになるために、下層の弱いモンスターを狩りまわるようになると、ダンジョンの生態系にも影響が出ます。適切な戦力で、適切なダンジョン攻略をすることが、長くダンジョンを利用するためには必要です。冒険者にもそういう心構えが求められますね。


会場がお開きになったので、挨拶回りをして今日は解散です。いろいろと収穫もあったし、普段とは違う顔の冒険者とお話しすることが出来たり、楽しい一日でした。


梶「むうん、あと少し、だったのになぁ」

真理「判定で負けたのまだ根に持ってる」

梶「もっとハルバードに習熟しないと」


なんだか、また梶くんの鍛冶師スミス以外のスキルが伸びそうですね。



はい、今回の動画は以上です。最後までご視聴ありがとうございます。

ダンジョンマスターのワークショップ、いかがでしたか。こういったダンジョンと冒険者にまつわる外部イベントは色々と開催されていますので、機会があればまた紹介させてもらおうと思います。


自分たちはG県M市、T市でダンジョンやす田というダンジョンをやっています。G県には、多彩なモンスターや採取ポイントをもつダンジョンがたくさんあるので、もしG県に来た際には色々挑戦してみてください。


この動画がいいねと思いましたら、チャンネル登録、高評価、よろしくおねがいします。

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