第15話 咄嗟のサブウェポンを使った「投擲術」を紹介!ナイフから石まで性能を比較!メンバー内対抗戦の結果は!?(お昼ご飯はスライムオムライスその他二品)

はいどーも! ダンジョンやす田チャンネルの、ダンジョンマスターやす田です。


剣や槍を使って戦う冒険者にとって、遠くに構えている相手というのは困ったもの。魔術を使ったり、飛び道具を使える仲間が一緒にいれば何とかなりますが、いざというときには自分一人で、遠くから攻撃できる手段が欲しい、そう思ったことはありませんか。

今回はそんな、ちょっとした小技が欲しい冒険者に紹介する「投擲術」について紹介します。

それでは、行ってみましょう。


物を投げる、という行為は、人類にとってもっとも古い、攻撃行為の一つです。はじめはその辺にある石を投げていたのが、先をとがらせた棒を投げ付け、さらにその棒に羽をつけ、羽の付いた棒をより遠くに飛ばすために様々な道具の改良をしていく。

そんな進歩の先にあるのが、現在の弓矢です。一般的にダンジョンで使用されるような弓は、合成・複合弓と呼ばれます。多様な素材を複雑に組み合わせ、威力が高い反面、連射は難しく、上手く狙って発射するためには、長時間の訓練が必要です。

エルフの方々が弓の扱いに長けているのも、エルフ種が長命で、訓練期間をより長くとれるからだと言われています。

専門的に弓矢を扱うにはちょっと負担が重いな、そう思う貴方にぴったりなのが、投擲術です。


こちらに投擲で一般的に使用できる武器を用意しました。スローイング・ナイフ、手裏剣、ダーツ、そして石です。


スローイング・ナイフはナイフ投げ用にバランスを調整したナイフです。刃先から柄尻までの重心バランスが取られているので、狙って投げやすくなっています。その代わり、単純なナイフとしては少々心もとない性能の上、投擲の都合上、紛失の可能性があるのですが、投げナイフは同じサイズの普通のナイフより若干割高なので、あまり懐に優しくありません。


次は手裏剣です。手裏剣といえばニンジャですが、ニンジャでなくても手裏剣を扱うことはできます。

手裏剣の中でもいくつか種類がありますが、いわゆる手裏剣らしい手裏剣の十字型、威力の高い棒型の二つが良く使われます。

手裏剣のメリットは安いことです。スローイングナイフ1本と同じ値段で、手裏剣なら5~8本はは用意できます。

逆にその分、一本一本の威力では大きく劣ります。有効な威力を出したい場合は、刃の先に毒を塗る、対象の弱い部分を狙うなどの工夫が必要ですね。


次はダーツです。ダーツと言っても遊興ゲーム用ではなく、戦闘用に作られた殺傷力の高いダーツです。

構造的には、短く、細くした矢といってもいいもので、普通のダーツと同じように、手で投げて使います。

手裏剣やナイフとの大きな違いは、投擲武器としては圧倒的に射程距離が長いことです。熟達したダーツ使いは手投げとは思えない射程距離と命中精度が出ます。さらに嵩張らない形なので、ある程度数をまとめて携帯できるのも魅力です。

欠点としては若干、お値段が張ります。スローイング・ナイフ2本で3~5本くらいの値段はしますね。飛距離が出る分、紛失のリスクは高くなるので、必中を期して使いたいですね。


最後に、石です。どこにでもある、普通の石です。ダンジョンの多くは石や土などで出来ていますから、割と手軽に見つかるのが最大のメリットです。投げる石の目安としては、手のひらに包み込めるくらいの大きさを選びましょう。

凝った冒険者だと、わざわざ投石用の石をダンジョンに持ち込むなんて方もいますが、そこまでやるなら他の投擲武器を選んだ方が、コストパフォーマンスがいいでしょう。

ちなみに石の場合スリングという布や紐を用いた補助器を使う投擲方法があり、普通に投げるより威力も飛距離も稼ぐことができます。しかしこれはかなり広い場所でないとうまく投げられないことがあり、ウィルダネス・ダンジョンなどで使いましょう。普通の閉所ダンジョンだと、最悪パーティメンバーへの誤射が発生します。注意しましょう。


今回はダンジョンやす田の一階フロアに新設した射的場で、ダンマスメンバー対抗戦をやってみました。


真理(スローイング・ナイフ)「えいっ」スカッ

垂飯降(ダーツ)「はっ」シュッ

梶(石)「ほっ」スポッ

やす田(手裏剣)「すぅ……ふっ」カッ


ターゲットまでの距離10メートルで20回投げた結果が、以下の通りです。


真理さん:8発命中

垂飯降くん:15発命中

梶くん:10発命中

やす田:10発命中


道具の種類や習熟度合、身体能力の差などもありますが、それなりに差がでる結果となりましたね。

やはり垂飯降くんはエルフらしく、この手の武器が上手いです。彼は普段手槍を使ってダンジョンに入るので、これは意外な発見です。


やす田「投げ槍とかもできるの?」

垂飯降「出来ますよ」


そう言って、普段使っている手槍を投擲してもらうと、ターゲットを貫通して壁に刺さりました。恐ろしい威力ですね。

普段使う武器をそのまま投擲することもありますが、手元に武器がなくなってしまい、隙が大きくなります。

予備の武器などがあればかまいませんが、その後の行動を考えて、武器は投擲しましょう。


対抗戦で最下位だった真理さんに、今日のお昼ご飯を作ってもらいました。


樽飯降「真理さんて料理出来るんですね」

真理「えぇ? 酷い!」


真理さんが用意している間に、ドリンクを開けちゃいましょう。今日はドワーフアップルソーダ『禁断の一滴』です。アップルソーダと言ってますが、当然、アルコールが入ってます。ドワーフ独自の製法で作った樽内発泡により、ぎちぎちに炭酸が効いた高炭酸アップルソーダです。飲み口は軽く、喉ごしに強烈な炭酸を感じる逸品です。これは気を抜いてゴクゴク飲んだら、後から酔いが回って大変な目に遭う奴です。

そんな『禁断の一滴』を梶くんはガバガバ飲んでました。恐ろしい。ドワーフの肝臓は金のように錆びつかないとは、本人の談です。

そんな感じでいい気分で飲んでいると、真理さんの料理が出来ました。


やす田「それではカメラに向かって紹介をお願いします」

真理「はい。今日のメニューは、スライムオムライスと、マンドラゴラとオーガのレバー炒め、歩きダイコンのあっさり漬けです」


冷蔵庫に入ってた食材を使ってこれだけのものを作れるとは、真理さんの女子力は侮れません。

これは自分の乙女心が対抗心を燃やしていますよ。

スライムオムライスはしっかり焼いて包んであるタイプで、中のライスはコカトリスのチキンライスですね。マンドラゴラレバー炒めもご飯が進む味。歩きダイコンのあっさり漬けはまだ活きがいいのか、口の中で痙攣してますね。


やす田「ありがとうございます。ごちそうさまでした」

真理「お粗末様でした」


はい、今回の動画は以上です。最後までご視聴ありがとうございます。

投擲武器の紹介、いかがでしたか。手軽なサブウェポンとして、また手の届かない所のギミックを動かすための手段として使えるので、お財布と相談して利用を検討してみてください。


自分たちはG県M市、T市でダンジョンやす田というダンジョンをやっています。G県には、多彩なモンスターや採取ポイントをもつダンジョンがたくさんあるので、もしG県に来た際には色々挑戦してみてください。


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