第22話
姉視点
「もともとはアンタが勝手に祖父と祖母達と暮らすことを決めたからでしょ!!」
「だから、それは俺だって反対したって」
「なら、なんで私が二人で暮らさせて下さいって土下座して頼んだときに、あなたは黙っていていたのよ!」
「それは、俺が言ったら問題になると思って」
「あなたが黙ったらそれは賛成でしょう!!あなたが一言、辞めてくれってあのとき言ってくれたら、勇者は家出することはなかったのに」
「そんな、なんでも祖父と祖母のせいにするのは」
「ほら、今よ!」
「何が」
「そうやって、祖父と祖母を庇うじゃない!!」
「違う、今のは言い過ぎだと思ったから」
「そうやっていつも、言い過ぎとか、そうじゃないとか言って、肝心な時はいつも無視!!そして、自分が傷つかないときは容赦なくそうやって文句を言う!最低よ!!」
もう、喧嘩ばかり、寝られないし、
「あぁ、もうそうか分かった!!なら出て行ってるやるよ!!」
そう、最近父もキレたと言うより、めんどくなって
「そこまでは言ってないでしょ」
「俺がいらないって言うんだろう!!俺が居ない方がいいって言うんだろう」
そして、結局出て行かない父
今の光景を勇者が見たらどう思うだろうか、
もし、勇者が私たちにまた会ってくれる気になったら、その時は上手く行くのだろうか?
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