第23話

 

 姉は反省した。


 だから思った。まだ弟に会ってはいけない。


 そこで弟に許される計画を立てることにした。


 達成条件は大きく分けて3つ

 

 ①弟に謝って許してもらいこの家に戻って来てもらう


 ②弟に謝って許して貰い、私からこの家を出る。


 ③弟に謝って許して貰い、今と状況は変わらないが、時々会いに行く。


 出来たらこの順番だ。優先も1から3に出来たらそうなりたい。


 

 私はこの家にもたくさん思い出がある。それこそ弟との思い出が一杯あるのだ、


 この部屋だって、弟と撮った写真が沢山貼られている。



 

 そして、まずはあちらの祖父と祖母に連絡を取る。


 それも直ぐに会いたいんじゃなくて、様子を見て、勇者が私に謝罪のチャンスをくれることを祈る。


 または祖父と祖母が作ってくれるように頼む。



 部屋がノックされる。


 開けない。


 おそらく父か母だろうが、理不尽に怒られることには変わりない。


 むしろ、これさらにお互いを傷つけあったほうがいいのかも知れない。

 そうしてくれたら傷つけ過ぎてお互い遠慮し合うかも知れないし、もう言っても無駄と傷つくかも知れない。ベストは自分の言ってること、言い続けることの過ちに気づくことだが、それは無理だろう。


 もう、癖なんだろう。そう言ううちの文化なんだろうと、感じた。


  



 姉は密かに弟のことを大切に元から思っていた。だから、弟が居なくなる、そして自分に弟のようにされるショック治療のような方法で、姉はやっと正常になった

 

 

 

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