第18話

 

 「それでね、私の誕生日にお父さんとお母さんが喧嘩して」


「そう、」


「別な時間に帰って来たんだよね、それでねお母さんがくれたプレゼントもそんなゴミを渡してだからアイツはとか言いやがったの」


「最低だな」


 「本当だよでね、その日聞いたんだよ、お母さんになんであんな人と結婚したのって聞いたら」


「聞いたら?」


「ノーコメントだった」


「それってさ、答えないって本人はそれで娘の印象保ててるかも知れないと思ってるけど、答えられない結婚の仕方だったてことだよね」


「そうだよ!!そう!!私もそう思ってさ!!母も母でお父さんはこんな人だから許してあげてとか言うけど、それ結婚したのアンタだし!!と思うんだよ!!」


「辛い」


「よく私に父の悪口言うけど、なら離婚しろ!!ってそんなの娘やらないといけないの私だし!!アンタその許してあげじゃなくて、強制的に付き合わされるの私だし、何より!!そんなの結婚して、それを好きになったあんたも気色悪いわって!!」


「分かる、分かるよ。めっちゃ分かる。たまに母の父の悪口聞くけど本当に思ったよ」


今日は本当に不幸だったけど、可奈さんの家族不幸を聞いて、お互いに同情してスッキリした。

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